皆様、こんにちは。
ケアプラス大洲、看護師の坪田です。
夏本番で毎日暑い日々が続いており「なんとなく体調がすぐれない」「食欲が落ちる」「体がだるい」などの不調を感じる方も多いのではないでしょうか。
気温や湿度が高くなる夏場は、どうしても体調を崩しがちです。
早速ですが、今回のブログでは「夏バテ」を防ぐためにはどうすれば良いのかお話をしていきたいと思います。
夏バテとは、高温多湿の環境や室内外の気温差によって自律神経系のバランスが崩れることで起こる身体の不調の総称です。暑気あたりなどと称されることもあります。
■自律神経とは?
自律神経とは、体の生命維持に必要な機能を調整する神経です。交感神経と副交感神経があり、それぞれが相反して作用し、「アクセル」と「ブレーキ」のように働いています。
交感神経は活動時に働き、血圧や脈拍を上げ胃腸の働きを抑制します。
副交感神経はリラックスしているときに優位となり、血圧や脈拍を下げ消化管運動を活発にさせます。
この2つの神経がバランスを取りながら働き体調を整えますが、精神的なストレスや気温や湿度の急激な変化によって体に負担がかかるとバランスを崩すことがあるのです。
自律神経の不調に伴う夏バテの症状は、全身のだるさや疲労感、頭痛、めまいなどがあります。その場の疲れだけならまだ良いですが、疲労感から免疫力の低下を招き、
さらなる疾患を招く可能性もありますので、軽く考えずにしっかりと対策を取りましょう。
■夏バテを疑う症状が現れた場合にはどうしたら良い?
・水分補給・・・適切な水分補給は重要な対策となります。喉が乾いたと自覚した時は、すでに体内から相当の水分が失われている状態です。
一般的には成人が1日に確保しておきたい水分量は1.5ℓです。しかし、汗をかく事が多い場合は、それより多い水分を何回かに分け、こまめに摂取する事で脱水症状を予防できます。
・休息を取る・・・高温多湿でも体力が奪われた状態においては、夏バテのリスクが高まります。体調を崩さないためにも、無理をせず十分な休息、睡眠を確保しましょう。
・身体を冷やす・・・炎天下での活動が熱くなった場合、適切に冷やすことで夏バテ、熱中症を予防できます。冷房の効いた室内で休む、太い血管の通っている首や脇の下を冷やすといった対策が有効です。
■夏バテを予防する食べ物・食生活については?
・ビタミンB1を含む食事・・・暑い時期は冷たいそうめんやうどんなど、のどごしの良い食事が好まれがちです。しかし、炭水化物に偏った食生活だと糖質が過多となり、全身の疲れやだるさを招きます。
ビタミンB1を多く含む食事を摂取することで、糖質をエネルギーに換えて疲労の回復が期待できます。具体的な食品は豚肉・うなぎなどです。
・ミネラルの補給・・・発汗では水分のほか、体内から多量のミネラルが失われます。ナトリウム・カリウム・マグネシウムが含まれる飲食物を適切に補給しましょう。
経口補水液のほか、カリウムやマグネシウムを多く含むスイカ・キウイフルーツ、きゅうりなどの食品に少量の塩を加えて摂取することで、経口補水液と同様の効果が期待できます。
・朝食を摂る・・・一般的に、起床時にはすでに脱水症状であるとされています。このため、朝食で必要な水分・塩分ほか必要な栄養素を摂取することは、夏バテの予防に有効です。
米は水分を多く含み、主成分のでんぷんは体内で水と二酸化炭素に分解されます。また、みそ汁は塩分とミネラルを含みますので、これらの朝食を摂っておくことで日中に失われる栄養素をあらかじめ補うことができます。
このように、規則正しい生活やストレスを溜めず適度な運動をして、夏バテの正しい対策・対処法で元気に乗り切っていきましょう!