実績報告
  • ケアプラス垣生 看護師便り ~内臓脂肪と生活習慣~ 垣生だより 看護師だより 2024年11月20日

    みなさん、こんにちは。ケアプラス垣生の看護師川本です。

    日ごとに寒気加わる時節となりました。体調いかがお過ごしでしょうか。秋と言えば食欲の秋、実りの秋などを楽しめる季節ですね。残りわずかですが秋を満喫できたらいいですね。

     

    私事ですが先日の健康診断で内臓脂肪が増えてきていることが分かりました。若いうちはあまり気にしたことがなかったのですが、最近は健康にも気を遣わないといけないなと感じてきています。そこで今回は内臓脂肪についてお話しをしようと思います。

    まず、人は食事などから摂取した糖質や脂質を体内で消費し、活動エネルギーを生み出しますが、エネルギーとして使われなかった栄養素は脂肪として蓄えられます。このうち、胃や腸といったおなかを中心とした内臓のまわりに蓄積した脂肪を内臓脂肪といいます。

    内臓脂肪は誰にでも蓄積するものですが、脂肪のつきやすさは年齢と密接な関係があります。人は安静にしているときでも、心臓を動かしたり、呼吸をしたりすることで一定のエネルギーを消費します。これを基礎代謝といい、基礎代謝量が多いほど生み出すエネルギー量も多く、脂肪がつきにくい身体になります。基礎代謝量には個人差がありますが、一般的には男女ともに思春期にピークを迎えた後、加齢とともにだんだん低下する傾向にあります。実際、厚生労働省がまとめたデータによると肥満者の割合は男性が40歳~59歳で約4割、女性は60歳~69歳で約3割と、それぞれ中高年でピークに達していることがわかっています。加齢とともに基礎代謝量が低下するのは、エネルギー消費量の多い筋肉が減少するためといわれていますが、そのほかにも各臓器の代謝率の低下も要因のひとつに数えられます。

    内臓脂肪の量が過剰に増えると、悪玉コレステロールが増加し、動脈硬化や血栓のリスクが高くなるといわれています。ほかにも、血糖値や中性脂肪、コレステロールを増やす原因となったり、血圧の上昇を招く要因になったりと、健康に悪影響をもたらすきっかけになることも明らかになっています。

    内臓脂肪を減らすためにまず取り組みたいのが、日頃の食生活の見直しです。若いころと同じような食生活を続けていると、基礎代謝量が落ちている分、内臓脂肪がつきやすくなってしまいます。そのため、脂肪のもとになる脂質や糖質の摂りすぎに気を付けつつ、筋肉を作るたんぱく質の摂取量を増やすことを心がけましょう。ただ、脂質や糖質は生命活動に必要な三大栄養素のひとつですので、極端に減らすのは避けましょう。

    次に運動習慣をつけることが大切になります。日頃あまり運動しない方は筋肉量が低下し、脂肪が燃焼しにくい身体になっています。運動不足は血行不良を招く原因にもなりますので、普段から適度な有酸素運動を行う習慣をつけましょう。内臓脂肪がつきにくい身体にするためには、定期的かつ継続的に運動する必要がありますので、なるべく長く続けられる運動を選ぶようにしましょう。

    私と同じ境遇の方がいらっしゃれば知識のひとつとしてためになればと思います。また、これを機に生活習慣を見直し一緒に健康を維持していきましょう。