皆さんこんにちは。ケアプラス三津の看護師です。四国地方は6月2日に梅雨入りしましたね。梅雨の時期は湿気が多く、蒸し暑いと感じる事も多いのではないでしょうか。また、気温差により体調を崩しやすい時期でもあります。体調管理には十分気をつけてください。
ところで、皆さんは『隠れ脱水』という言葉を耳にした事はありますでしょうか?
『脱水症・熱中症 = 夏』
というイメージが強いと思います。ご利用者様の中にも、6月に脱水になるの?本当に?と疑問に思われる方も多いです。実はそこに落とし穴があり、体調を崩される方が多いのです。6月は特に『隠れ脱水』に注意が必要なので、詳しく説明していきたいと思います。
まずは脱水について簡単にご説明していきます。
- 脱水の定義
脱水は、体内の水分が不足することで起こり、血管内や細胞内外の体液量が減少する状態を指します。成人では体重の約60%が水分で構成されていて、不足すると喉の渇き、尿量減少、めまい、倦怠感などの症状が現れます。
- 脱水の原因
・水分摂取不足
・過剰な水分排出(発汗、下痢、嘔吐など)
・高温環境や運動による大量発汗、熱中症
・高齢者や小児、認知症などで水分摂取が不十分な場合
- 脱水の症状
・軽度:口渇や軽い倦怠感
・中等度以上:めまい、ふらつき、吐き気、意識のもうろう
・重度:臓器障害や命に関わることもある

続いて、6月に脱水に陥りやすい原因(隠れ脱水)についてご説明していきます。
- 身体が適応できていない
6月はこれから気温も湿度も上昇しますが、まだ身体が暑さに慣れていないため、汗が蒸発しにくく、体温調節が難しい時期でもあります。特に高齢者は、気づかないうちに体内の水分が失われているため注意が必要です。
- 湿度と発汗の関係
6月は湿度が高いため、汗をかいても肌の上で蒸発しにくく、自分がどれだけ汗をかいているか自覚しにくい、という特徴があります。そのため、知らないうちに体内の水分が失われているのです。
大きくこの2つが原因でご自身でも気づかないうちに体内の水分が失われ、脱水に陥ってしまうのです。そして、脱水による体調の不調や熱中症を引き起こしてしまうのです。
脱水を予防するために水分補給が大切なのですが、年を重ねると喉の渇きを感じにくい、若いころのように沢山飲めない、トイレが近いから水分を控えてしまう、といった理由で水分を控えていませんか?そこで、少し視点を変えた予防法をお伝えしていきます。
- 食事から水分をとるという考え方
高齢者の中には水をたくさん飲むのが苦手というかたが少なくありません。そのような場合、食事から水分を補給するという考え方もあります。
野菜の多くは重量の9割以上が水分のため、食事で自然と水分を摂ることができます。水分量が高い野菜の中でも高齢者が食べやすく、栄養価もあり、水分量が高い野菜には「白菜」「キャベツ」「トマト」「ほうれん草」などがあります。
野菜から水分を最大限に摂るにはサラダがよいですが、生野菜が食べにくいと感じる場合には、スープや鍋物がおすすめです。野菜を煮込むことで水分やミネラルなどの栄養素を汁ごと摂取できます。
脱水対策には、水分に加えて適度な塩分を摂ることも大切です。塩分補給もできる「味噌汁」は理にかなっているといえます。
「水をたくさん飲む」よりも「水分たっぷりの食事を摂る」ほうがハードルが低いかもしれません。
- 「のどが渇いたから飲む」ではなく、「目に入ったから飲む」という思考の変換
例えばいつも座っている「ソファの近く」「ベッドの横」など、いつもくつろいでいる定位置に飲み物セットを置いておきましょう。また、薬を飲むタイミングは確実に水分を摂るチャンスです。薬箱やお薬カレンダーの近くに置くのもよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。これらの予防方法も参考にして頂き、隠れ脱水になることなく元気な毎日を過ごせることを願っております。
