実績報告
  • ケアプラス今治 看護師便り~アラーム無しで目覚める方法 今治だより 看護師だより 2021年04月11日

    こんにちは、ケアプラス今治の看護師川下です。

    私が大好きな桜の季節となりました。皇室の紋章である「菊」と共に「桜」は日本人にとって国花としても愛されてきた特別な花です。俳句の世界でも「花」といえば桜の意味があるようですよ。春の到来とともに訪れ、儚く散ってゆく一瞬の美しさに心を奪われます。

    さて、「春眠暁を覚えず」と申しますが、春に限らず夜が明けたことに気付かずに寝坊してしまう方も多いもではないでしょうか。アラームをかけていても、ついつい消してしまってスヌーズ(繰り返しアラーム)を何度も鳴らす起き方をしていませんか?

    アラームで起きることは何の準備も無しに突然起こされるということです。自然界で動物が突然起きる状況と言えば、敵に襲われた時ですよね。びっくりして身体に負担がかかり、あまりよろしくありません。本来、人間はアラーム無しで起きられるようにできています。今回はそれをいくつかご紹介します。

     

    <光で起きる>

    ひとつは、朝日と共に自然に起きることです。夜は活動を停止して朝の光と共に目覚めるのが人間の自然な姿だったはずです。照明を開発した人間は夜という時間を手に入れましたが、同時に睡眠の質を低下させてきました。睡眠の質を高める方法は食事や運動などの生活習慣とも関連してきますが、先ずは光です。夜は照明をなるべく暗くして眠りにつく準備から始めましょう。

     

    <ホルモンを利用する>

    とはいえ、自然に眠り自然に起きることは時間に余裕がある人しかできません。決まった時間に自然に目覚めるにはどうしたら良いでしょうか?それは決まった時間に寝て決まった時間に起きると「決める」ことです。決めることで不思議と朝起きれた経験のある方もいらっしゃるかと思いますが、これは時間を決めて起きようとすると、人はそれに合わせて1時間半ほど前からコルチゾールというストレスホルモンを脳内で分泌するからです。起きる時間に最大にコルチゾールが分泌されているとスッキリと目覚めることが出来ます。規則正しい生活をすることでコルチゾールの精度も上がります。

     

    <レム睡眠のタイミングで起きる>

    人の睡眠は深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠を繰り返していると言うのを聞いたことがあるでしょう。深い眠りのノンレム睡眠の時に大音量のアラームが鳴ってしまうと、無理矢理起こされて非常に辛い状態です。これが二度寝の原因となります。これを解消するために私が実践していた方法を紹介します。

    1 先ずは起きる時間に合わせて最初のアラームを最小の音に設定します。同時に照明も付くように設定しておきます。

    身体がレム睡眠であればここで目覚めますし、慣れてくればコルチゾールが上手く分泌出来ているのでアラーム前に目覚めています。

    2 これで起きなければ体はノンレム睡眠という深い睡眠状態なので、起きる時間をレム睡眠にずらすために、2回目のアラーム音を通常の音量にして、最初のアラームから20分後くらいに設定しておくのです。

    こうしておけば起きる時間をレム睡眠にずらし、負担が少なく起きることができます。

     

    どうでしょうか?春は暁を覚えないことよりも、早起きをして「ようよう白くなりゆく」春の曙を堪能してはいかがでしょう。

    ケアプラス今治は蒼社川(そうじゃがわ)の川下に位置しており、歩いて数分で見事な桜の花を毎年見ることが出来ます。

    近くにお越しの際はぜひ遊びに来てみてくださいね。