実績報告
  • ケアプラス垣生 看護師便り~高齢者と薬~ 垣生だより 看護師だより 2020年06月05日

    皆さま こんにちは。ケアプラス垣生 看護師です。

    新型コロナウイルスの影響で《自粛》《3密》《STAY  HOME》などなど インパクトのあるフレーズの日々でしたが、皆さまの体調はお変わりないですか?最近では緊急事態宣言も解除され、子供たちが通学する姿を見ると少しホッとする感じもしますが、まだ気が緩む事なく丁寧な手洗いとマスクの着用、こまめな換気、毎朝の体温測定、健康チェックなど引き続き行っていかないといけませんね。

    一番良い春の季節はあっという間に過ぎ、もぅ梅雨の時期ですね。くせ毛の私は、湿度で髪型が変わるので正直、あまり好きではない季節です。…ですが先月、娘から母の日にと紫陽花が送られて来ました。

    毎年帰ってたのですが、コロナの影響で郵送されてきました。思いがけないプレゼントはやはり嬉しいものですね。そんな母の日の出来事などを利用者さんとお話してたら、「私は娘から よくお母さん、ちゃんと薬のみよる?って言われるんよ。私 昼はよく忘れるけん、ここに来たらご飯終わったら配ってくれるけん安心よ。」と笑って話される方が何人かおられます。

    内服薬は病気の診断、治療、予防、もしくは健康回復、向上などを目的としています。

    薬の治療効果は、その薬の性質を基本に、用法、用量、その人の年齢、性別、薬の併用、耐性などが影響します。

    【食前薬】

    ★空腹時:速やかな全身作用、下剤、駆虫剤など。

    ★食事前:胃液分泌促進、食欲増進剤など。

    【食後薬】

    ★食直後:鉄剤などのように徐々に吸収される薬物。

    ★食後30分:通常、この形で用いられることが多い。

    【食間薬】

    食後23時間で服用し、吸収が早いので胃腸壁に直接作用させたい薬が多い。

    【必要時服用剤】【頓服】

    発熱し疼痛、発作などの場合に用いる。

    【就寝前服用剤】

    睡眠剤、下剤など。

     

    診察に行くと医師は「薬が残ってないか。」と尋ねられることがありますよね。それは、飲み忘れや飲み間違いをしていないか、そのような場合は原因を探って、より確実に飲める方法を見つける必要があるためです。ところが《残さずに飲む》ことが目標になり、飲み忘れた分をまとめて飲まれている方もおられます。しかし、もし《朝・夕に飲む薬》を夜にまとめて飲んだら一度に2倍の量を飲んだことになります。薬の量が多ければ、より効果が高くなるわけではなく、薬の副作用は起こりやすくなります。

    一般に薬は【1回分が抜ける】ことよりも【2回分をまとめて飲んで薬の量が多くなる】方が危険です。

    高齢者の場合、薬の副作用が出やすいこともあるため、特に注意が必要になります。例えば(昼飲む薬は忘れやすい)とわかれば、服薬を朝・夕にまとめられないかなど処方の見直しが必要かもしれません。もし、(飲みにくい)(飲むと具合が悪くなる)など、飲みたくない理由があれば、その対応が先決です。まずは自分の判断で服用を中断せず、医師に相談して対策を考えましょう。

     

    それでは 次回も宜しくお願いします。