実績報告
  • ケアプラス北宇和島 リハビリ便り マルチタスクトレーニング座位 宇和島だより 北宇和島だより リハビリNEWS 2015年08月15日

    ケアプラス北宇和島 作業療法士の松下です。

    今年の1月からケアプラス6事業所にてリハビリの新たな取組みとして開始した『マルチタスクトレーニング』ですが、今までは歩行の際に周囲の環境に注意を向けられるようになり転倒予防になります!と歩行に関してお伝えしてきましたが…

    ご利用者様から「じゃあ歩く事の出来ん人はやる意味あるの?」と質問を受けましたので、

    実際に行った訓練を踏まえ、説明してみたいと思います。

    例えば、ベットサイドに座っているこの方ですが…

    写真1

    開始時は、自分の体の位置に注意を向ける事ができていたのですが、

    支持物の無い状態では、会話や簡単なゲームをすることで、時間の経過と共に左側に体が傾いてきています。

    注意がそれると、体の傾きに気づかずに転倒するリスクの高い方でした。

    この時はしり取りを行うと、数秒後には注意がそれてしまい体の傾きに気が付かず支えがないと倒れそうになっています。

     

    現在は、マルチタスクトレーニングにて、注意の配分ができるようになり、現在では会話やゲームをしながら数分間の座位保持ができるようになりました。また、体の傾きに気が付くようになり、自身で姿勢を修正する事もできるようになりました。

    写真2

    このように人が生活していく上で、同時課題(複数の事を同時に行う)は多く存在しています。

    マルチタスクトレーニングは様々な人が安全に生活する上で、有効な訓練と言えます。

    ぜひ、興味のある方は体と頭を同時に使う練習を始めてみては??

    それでは、水分補給と運動とマルチタスクトレーニングで残暑に負けない体づくりを目指しましょう♪

    ケアプラス北宇和島作業療法士松下がお伝えしました。