皆さんこんにちは、機能訓練指導員の長谷部です。
暑さが本格的になり自宅の中でも熱中症のリスクが高くなっています。定期的な水分摂取とエアコンや扇風機を積極的に活用し体調を崩さない様に気をつけましょう。
さて今回は、転倒により利き手の骨折既往があり三角巾による固定が必要となった為、食事の際に介助が必要であったI様が機能訓練を継続したことで自力での食事摂取が可能となった症例をご紹介したいと思います。
リハビリ開始前のI様の状態は、肩を自力で動かす際に強い痛みの訴えがあった為、ほとんど肩を上げられない状態でした。


まず始めにリラクゼーションによる痛みの緩和と、介助による可動域訓練を行いI様の肩を動かせる範囲を大きくしました。
そして、I様にリハビリ用のボールをお渡しし、ご自宅でも運動を行えるように促すことにより自宅内での運動習慣の獲得とリハビリの効率を上げることができました。

状態が良くなるに従って徐々に肩の動かせる範囲も増えてきたので、スリングリハビリを用いて食事動作や着替え動作、日常のADL動作の改善を図ることができました。動かせる範囲が増えてきたことでI様の表情も徐々に明るくなってきました。

継続したリハビリとご自宅での運動習慣が身についたことで、ほとんど動かせない状態から自力で食事を摂れるようになるまで改善されました。

今では楽しそうに他の方と食事を摂ることができています。

骨折の治癒過程として炎症期→修復期→リモデリング期と進んでいきます。正しい時期にしっかりとしたリハビリを実施することで、できなくなったことが再びできるようになります。
怪我や病気で普段できていたことができなくなったという方はたくさんいます。困っていることがあれば自分たちリハビリスタッフにご相談ください。
暑い日が続きますが体調を崩さないように頑張っていきましょう。