猛暑日と台風が相次ぐ天候が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ケアプラス北宇和島所長 作業療法士の松下です。
ケアプラスでは1月からリハビリの新たな取組みとして、『マルチタスクトレーニング』を全事業所で行って参りました。
そんな脳と体を同時に鍛えるマルチタスクトレーニングを開始して半年、北宇和島を利用して頂いている利用者様にも変化がみられてきましたので紹介させて頂ければと思います。
評価方法として、利用者様7名を対象に注意力検査としてTMT課題(注意障害の検査)を主に通常5m歩行、及び計算5m歩行の評価を定期に行っていきました。結果、3ヶ月程度の期間でTMT課題は平均タイム17.25秒減少し、計算5m歩行は平均0.825秒の短縮が認められました。これは同時に注意分散能力向上が図れたことを意味します。
また数字の効果判定は別に歩行動画では
①歩行時のふらつきの減少
②足の上りが良くなりすり足の改善が認められる
③通常歩行と計算歩行の歩容の変化が少なくなる(両課題にて歩行状態に変化が見られない)といった改善点も認められました。
安全に歩行が行える事で活動範囲が広がり、生活の質向上、さらには転倒予防にも繋がります。 この結果からも生活全般の質改善においてマルチタスクトレーニングが有効なリハビリだということが証明できたのではないかと思われます。
今後も利用者様の生活の質改善に一役立てるようスタッフ一同、よりよいサービス提供に努めて参ります。