みなさん、こんにちは。ケアプラス垣生の看護師川本です。
厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
今年は例年よりも暑い日が多いということで日々熱中症に関するニュースを目にします。暑さ対策、水分補給をしっかりして熱中症に気を付けましょうね。
今回は水分と電解質についてお話ししようと思います。
みなさんは電解質という言葉を聞いたことはありますか?電解質とは、水などの溶媒に溶解した際に、陽イオンと陰イオンに電離される物質のことで、 ナトリウム(N)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、リン(P)、クロール(Cl)、重炭酸(HCO₃-)などがあります。 これらは主要ミネラルとしても重要で、身体の機能の維持や調節など、生命活動に必要な役割を果たすために、体内にある一定の範囲内で保持されています。 これが、様々な理由で過不足が生じ、恒常性が破綻することで電解質異常をきたします。電解質異常の重症例では致死的不整脈など、生命を脅かすことも少なくありません。
まず、主要な電解質がどのような役割を果たしているかを説明します。
・ナトリウム(Na):体液の浸透圧を一定に保つ働きがあり、血圧の調整系と密接に関係しています。神経や筋肉の刺激伝達を助け、酸塩基平衡の調節を行います。 過不足により低ナトリウム血症、高ナトリウム血症を引き起こします。場合によっては意識障害、脳浮腫に至るおそれもあります。
・カリウム(K):Naとともに体液の浸透圧や酸塩基平衡の維持に関与し、特に心筋の収縮など、神経や筋の活動に重要な働きをします。過不足により低カリウム血症、高カリウム血症を引き起こします。
・カルシウム(Ca):体内で最も多く存在するミネラルで、骨や歯の構造や機能を支えます。細胞膜を安定させ、心筋や骨格筋の収縮を促します。 過不足により低カルシウム血症、高カルシウム血症を引き起こします。骨で貯蔵できるので、ある程度不足しても骨が溶けることで供給することができます。
・リン(P):細胞内液にある主要な陰イオン。Caとともに骨にヒドロキシアパタイトという形で蓄積します。過不足により低リン血症、高リン血症を引き起こします。
・マグネシウム(Mg):炭水化物が代謝する場合の酸素反応を活性化したり、蛋白合成などの働きをします。Caとともに骨や歯の主要なミネラルです。 過不足により低マグネシウム血症、高マグネシウム血症を引き起こします。
・クロール(Cl):細胞外液の主要な陰イオンで、体内の陽イオンとの結合で重要な化合物となります。Naを中和して水分バランスの維持に関与します。 Clの値が110mEq/l以上であればアシドーシス、96mEq/l以下ならアルカローシスが推測されるなど、酸塩基平衡状態をみる指標になります。
電解質の体外への排泄は、ほとんどが腎臓を経由して尿中に排泄されるので、腎機能障害があると、異常低値や異常高値を示します。
水分補給の方法として、一気にたくさん飲むのではなく、1回コップ1杯程度の量の水を1日に6~8回飲み、1日の必要量(約1.5ℓ)を補給するのがよいとされています。 適切な水分補給をして暑い夏を一緒に乗り越えましょう!
