梅雨明けが待ち遠しいこの頃ですが、皆様蒸し暑さにバテずにお過ごしになられていますか?
先日、砂浜にいると片手ほどの大きさのサワガニが溺れて(?)いたので助けようとしましたが、海原へ流されていってしまいました・・・多分、大丈夫でしょうけど。
海にすむ生物は、やっぱり夏が好きなんでしょうか。水の中は気持ちよさそうですね^^
地上にいる私たちとしては、この灼熱のような暑さは身体へのダメージになりますが・・・
「暑い」というだけで、疲労度が一気に違ってきますよね。
その影響もあるのか、この頃「傾眠」の傾向が見られるご利用者がいらっしゃいます。
傾眠傾向は意識障害の一種ですが、意識障害には意識清明(正常)・傾眠・混迷・昏睡の4段階があります。それぞれについて少しご説明します。
1 意識清明(正常)
意識がはっきりしていて、状況判断や意思疎通が問題なくできます。いわゆる「正常」の状態です。何らかの理由で意識清明でなくなったときに、意識障害が認められます。
2 傾眠
うとうとと浅く眠っている状態です。軽い刺激で意識を取り戻し、呼びかけにも反応しますが、そのまましばらく放置しているとまた眠ってしまいます。
3 昏迷
強い刺激(大きい声での呼びかけや強めの痛みなど)を与えないと意識を戻さない状態です。手で払ったり、叫んだりなど、物理的な刺激による不快感を嫌がる行動を見せることがあります。
4 昏睡
外部から強い刺激を与えても覚醒せず、刺激に対する反応や不快感を避けようとする素振りも現れない状態です。ただし脊髄反射と排泄行為はあるので、一切の反応が見られない「脳死」とは異なります。
傾眠傾向の症状が見られる人の中には、外部からの刺激で覚醒した後も「注意力が欠けている」「無気力である」などの状態が続く人もいます。
傾眠は、周りの人から見れば「うたた寝」しているように見えるので、そのままにしてしまいがちです。
が、食事をとらないで脱水症状や栄養不足に陥ったり、運動不足が筋力低下を引き起こしたりするおそれがありますので実際はとても危険です。
「また居眠りしているな」と捉えてそのままにせず、普段から周囲が気にかけてあげることが大切です。
- 話しかける・散歩などに連れ出す
まずは、すぐにできる対処法を試してみましょう。外部からの弱い刺激でも気が付くようであれば、積極的に話しかけ、会話の機会を増やして眠る隙を与えないようにすることが効果的です。
ただ話すだけにとどめず、外気に触れながら散歩をするのも良いですよ。
適度な運動で身体能力の向上を期待できるだけでなく、日中活発に動き回ることで、夜ぐっすり眠れるようになるはずです。
- 薬の量を調整する
認知症などの薬が原因の場合は、医師に相談して服薬量を調整してもらう必要があります。
- 短時間の昼寝をさせる
眠気がひどい場合は、時間を決めて昼寝をさせるのも良いでしょう。30分ほどの昼寝が効果的で、日中の眠気を取り、夜の睡眠にもそれほど影響を与えないとされています。
- 医師に相談する
傾眠傾向の原因として病気が考えられるようであれば、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。
利用者様に対処するポイントは一つではありません。
ケアプラスデイサービスセンターでは色々なご相談に対応できるよう、ご家族様との連携も大切にさせて頂いております。いつでもお気軽にご連絡、ご相談いただければと思います^^
では、次回もどうぞ宜しくお願い致します。