こんにちは!ケアプラス道後持田の学習療法マスターの中村です。
冬の代表とされる花、『山茶花』のつぼみがたくさん付き、ピンクや白の花が咲き始めて美しい季節となりました。今年もあと2週間ばかりとなり、朝晩の冷え込みが強くなってまいりましたが、体調など崩されておりませんでしょうか。
今回は、2か月前より学習療法を開始されたT様をご紹介させていただきます。
八幡浜におられたM様は、今は、松山の娘様宅で暮らされております。生まれも育ちも八幡浜はとてもなつかしく、先日も「デイの玄関外の景色が八幡浜と似とるんよ!玄関ドアまで行って見てみたいんやけどなぁ。」とお話がありましたので、スタッフと玄関に行って窓越しに立ち、「隣の家を指さして八幡浜にもそっくりなこんな家があった。」「前のこんな高いビルは八幡浜にはなかった。」「家のすぐ向こうには海があってなあ。」とお話を満面の笑顔でしてくださいました。
学習療法を始めてすぐの頃は「何するの?」と不安そうにされながら学習の席についてスタッフの話を聞きながら教材を進めておりましたが、今は、「さあ、行きましょう。」とお声掛けさせていただくと、「計算をするんやろう?」と先にお声が出て席を立っていただけるようになりました。
本日も学習開始で、まずは読みからです。はっきりとした発語でご本人のペースで読まれて書く字も丁寧に記入されております。
次は、計算です。式も読み上げながら集中をされて落ち着いて取り組まれております。間違ってないか不安そうにされますが、「大丈夫です。100点です!」というと、「よかったぁ。」と安心をされて笑顔が見られます。
最後は、数字盤30です。
一つ一つコマを数字の向きも気にされながら丁寧に置かれております。すごく真面目で几帳面なお方なんだなあ、と感じられる場面です。
段々と学習療法のリズムが出来ており、集中力を持たれてスムーズに進まれております。
学習の途中では、読みの題材やここ最近の出来事、若いころのお話をさせていただいてスタッフや学習ペアとコミュニケーションを図られております。
最近では、ミカンのお話、学生の頃のお話、八幡浜のお家の周りを説明していただいたりして、スタッフ一つの声掛けで多くの返答がみられるようになりました。
そして、たくさんの笑顔で楽しく取り組まれて「頭すっきり」の学習療法を終えるように実施していただいております。
「これで頭の体操は、終わりました。お疲れさまでした。」と終わりのあいさつをすると、「もう終わったの?お疲れさまでした。」と笑顔でフロアのお席に戻られました。
これからも学習療法を実施することでコミュニケーションをしっかりと図り、脳機能の維持と活性化、認知症の予防を目指してスタッフ一同取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
今年もあと残り僅か・・・年の瀬を迎えてこれから気ぜわしい毎日を過ごされるでしょうが、お体に気を付けてお過ごしくださいませ。