実績報告
  • ケアプラス大洲 リハビリ便り 正しい動作をもう一度見直してみませんか 大洲だより 2016年07月04日

    はじめまして、ケアプラス大洲、理学療法士の若松です。

    5月よりケアプラスに入職し、あっという間に2か月が過ぎようとしています。

     

    さて、今回は立ち上がり動作についていつも笑顔が素敵なK様にモデルになって頂き、説明させて頂きたいと思います。

    立ち上がり動作は主に3つの相に分けられています。

    第1相 座っている状態~おしりが浮くまで

    写真1 

    第2相 おしりの浮き始め~おしりが完全に浮いた状態まで

    写真2 

    第3相 膝や股関節、体を伸ばしていき、立位姿勢になるまでを指します。

    写真3

    以上のように意外と細かく分けられている立ち上がり動作ですが、主に高齢者の方で「立ち上がりにくくなった」方の中には「あること」ができなくなっている方が多いのです。

    K様の以前の立ち上がりでは立ち上がりの開始時に体を前に倒せておらず、そのまま上に向かって立ち上がろうとするため身体の重心がずっとおしり側に残ってしまい、介助なしでの立ち上がりが難しくなっていました。

    そこで、K様に「おじぎをしながら立ってみてください」と伝えてみると、しっかりとご自分で立ち上がることができるようになってきました。

    写真4

    これは、「おじぎ」をすることで重心移動を促しているのです。座った状態では重心はお尻側にあります。立ち上がる時にはこのお尻にある重心を足側へと移動させなくてはいけません。これは、座った状態から立位姿勢になるという動作の基本です。ですから、例えば立ち上がりの介助を行う場合でもこの「体を前に倒して重心を足側に移動させる」ということを意識して介助すれば、普段より介助量を軽減させることができます。

     また、立ち上がり動作だけでなく、座り動作の際もこの逆だと考えればしっかりと「おじぎ」を意識することでゆっくりと安全に座ることができます。

     今回は、立ち上がり動作に焦点を当てて説明させて頂きました。このようにケアプラスではリハビリ面も充実しており、より快適で安全な生活を送って頂けるようにリハビリスタッフからも色々とアドバイスをさせて頂いております。ご興味のある方はぜひご連絡ください。心よりお待ちしております。