今年も早くも11月。世間ではまだ本格的に寒くないこの時期から年末大掃除を開始する方もいるそうです。朝夕冷え込む季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回のブログはケアプラス道後持田、作業療法士の高橋がご紹介致します。
今回ご紹介する方は利き手である右手の第4.5指の固定性が低下しており、写真に示す丸2側のお箸が不安定な状態でした。それに伴い、食事の際のお箸の使いにくさを訴えられており、ご家族とご本人から「お箸での食事を継続できるようにしたい。」との要望があがっておりました。
初期評価時、右握力が6.0Kgであり、お箸での不規則な形のスポンジ移動(12個)は39.75秒要していました。ピンチ動作でも母指と4.5指のピンチ力が極端に弱化しており、セラピストとの紙の引っ張り合いではすぐに負けてしまうような状態でした。
4.5指に対し、セラプラストを使用し随意性・筋力・協調性の向上を目指しました。また、下方の訓練写真では上方の写真に上肢の粗大運動を加え食事動作に近い状況を作りました。
これらの訓練により、右握力が6.0㎏→7.5㎏、お箸でのスポンジ移動が39.75秒→29.28秒と変化しました。ご本人からも「以前よりお箸でつまみやすくなった。」とのお声を頂いております。
ケアプラスの作業療法では道具を用いたADL訓練としてデイ内に留まらず、自宅でも行なって頂けるものを考案し提供しております。皆様も一度お越しになり、体験してみて下さい。職員一同心よりお待ちしております。