実績報告
  • ケアプラス三津 看護師便り ~秋の味覚を楽しみながら健康促進を図る~ 三津だより 看護師だより 2025年09月17日

    皆さんこんにちは。ケアプラス三津の看護師です。

    9月も半ばを過ぎ、夏から秋へと移り変わる季節となってきました。『食欲の秋』という言葉がありますが、秋はたくさんの美味しい食材が旬を迎えます。今回、この時期に旬を迎える食材に含まれる栄養素を紹介します。秋の味覚をおいしく楽しむことは、加齢による心身の衰えを予防することにもつながります。

     

    タンパク質、カルシウム】
    ○秋刀魚、秋鮭

    秋刀魚にはタンパク質やカルシウムはもちろん、DHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸が豊富です。悪玉コレステロールを減少させ、高血圧の予防にも役立ちます。
    秋鮭は産卵前のため身が締まり、脂が少なく食欲がない場合でもさっぱりと食べられます。鮭にはタンパク質のほかに、サーモンピンクの元となっているアスタキサンチンが豊富。抗酸化作用に優れ、美肌や老化防止にも効果が期待できます。 鮭は身と皮の間の脂肪にDHAやEPAが多く含まれるため、皮も一緒に摂取できるよう調理するのがおすすめです。

     

    【ビタミン類、ミネラル】

    ○キノコ類

    秋の味覚の代表格ともいえる松茸をはじめ、キノコ類も秋が旬です。キノコ類は低カロリーなのに栄養素が豊富で、シニアの健康維持にも大いに活躍する食材です。
    ビタミンB1やB2、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチンといった栄養素は、糖質や脂質、タンパク質をエネルギーに変換してくれます。干した椎茸などはビタミンDも豊富に含まれています。さらにカリウムが豊富で、ナトリウムを排出して塩分の摂りすぎやむくみを防いでくれます。

     

    【食物繊維】

    ○サツマイモ、キノコ類

    キノコ類にも食物繊維は豊富ですが、さつまいもには2つの食物繊維が含まれています。水に溶ける水溶性食物繊維は、糖質や脂質をからめとり、水に溶けない不溶性食物繊維がそれを排出してくれる役割があります。食物繊維は老廃物の排出を促し、胃腸をきれいにしてくれます。秋の不調のひとつでもある便秘にもおすすめの食材です。

     

    【炭水化物、ビタミン類】

    ○カボチャ、サツマイモ

    ごはんやイモ類に代表される炭水化物は、体を動かすためのエネルギーとなるもので、不足すると痩せてしまったり、筋肉が分解されて体力が低下したりする恐れがあります。
    秋の味覚の炭水化物といえば、カボチャやサツマイモ。両方とも甘味が特徴ですが、おかずとしてもスイーツとしてもおいしくいただけるので、さまざまな食べ方が楽しめます。
    また、さつまいもと同様にカボチャにもビタミンや食物繊維が含まれています。カボチャに含まれるβ-カロテンは、活性酸素を除去する抗酸化作用も期待できます。

    【抗酸化物質】

    ○栗、柿、ブドウなどの秋のフルーツ

    秋にはさまざまなフルーツも旬を迎えます。栗や柿、梨、ブドウなどはポリフェノールなどの抗酸化物質が多く含まれ、活性酸素を除去して若々しさを保つのに役立ちます。
    柿にはビタミンAが多く、目の粘膜の保護や免疫力アップにも良いとされています。
    梨にはアスパラギン酸というアミノ酸の一種が含まれ、タンパク質の合成を促進するので、疲労回復をサポートしてくれます。

     

    秋は気持ちの良い季節ですが、体調を崩しやすい季節でもあります。秋の味覚を楽しみながら、その栄養素を十分に摂取し、健康維持に繋げていきましょう。