実績報告
  • ケアプラス西条 看護師便り ~食中毒について~ 西条だより 看護師だより 2025年06月25日

    みなさま、こんにちは。

    ケアプラス西条、看護師の横内です。

    6月の後半となり最高気温が30℃を超える日が増えてきましたね。

    夏季は湿度と気温が上昇し、多くの細菌が増殖しやすい環境になるため、特に細菌性の食中毒に注意が必要です。食中毒を予防するために、「付けない」「増やさない」「やっつける」という三原則を守りましょう。

     

    1 付けない(菌を他の食品に付着させない)

    調理の前、食事の前、トイレの後などこまめに手指をしっかりと洗いましょう。手のひら、手の甲、指、爪、手首まで石けんを泡立てて洗い、流水で十分に洗い流すことが大切です。

    また、肉や魚はポリ袋やラップでしっかり包んで冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵庫の中で他の食材に触れたり、汁が漏れて他の食材を汚染したりすると、食中毒の原因になってしまいます。他にも、まな板の上で肉を切った後、しっかり洗わずに生で食べる野菜を切ってしまうと、肉に付着した菌が野菜についてしまいます。野菜を切ってから肉を切るなど調理の順番を考えたり、生で食べる食品用と肉・魚用でまな板を分けるのも良い方法だと思います。また、保存用ポリ袋やラップ等の再利用も避けてくださいね。

     

    2 増やさない(菌が増殖する環境に置かない)

    冷蔵品や冷凍食品は、すぐに冷蔵庫・冷凍庫に入れましょう。また、冷蔵室に食品を詰め込みすぎると温度が高くなってしまいます。ただし、冷蔵庫に入れておいても細菌が死滅するわけではありません。長期間にわたる保存は避け、早めに使いきるようにしましょう。

     

    3 やっつける(殺菌・消毒して死滅させる)

    多くの細菌は、75℃以上で1分以上加熱することで死滅するため、食材の中心部までしっかり火を通すようにして、食中毒を防ぎましょう。

    そして、使用後の調理器具の殺菌には、塩素系漂白剤などに含まれる次亜塩素酸ナトリウムが有効です。ただし、食品カスなどが残っていると消毒力は途端に失われますので、調理器具を洗剤などでよく洗った後に使いましょう。

     

    もしも、食中毒が疑われる症状が出てしまったら、市販薬を自己判断で飲まずに病院を受診しましょう。下痢や嘔吐がある場合は、水分(経口補水液)を取ることも大切です。水を飲んでもすぐ吐いてしまう場合は、口を湿らせる程度で少量ずつ水分を取るとよいでしょう。

     

    上記しました食中毒予防の三原則を守って、暑い季節にも安全においしく食事を楽しみましょう!

    今回掲載する写真は、紫陽花を花瓶に生けている様子です。

    利用者様同士で和気あいあいとしながら上手に生けていただきました。

    お花のおかげでケアプラス西条内の雰囲気が明るくなっています。

     

     

    暑い日が続いているためしっかり水分を摂ったり、クーラーなどで気温の調整をして熱中症にも気を付けてくださいね。この夏をみんなで元気に乗り切りましょう。