実績報告
  • ケアプラス学習療法便り 2024年5月号 Fromケアプラス道後持田 道後持田だより 2024年05月19日

    皆様こんにちは。

    ケアプラス道後持田の学習療法マスターです。

    5月も後半になりました。そろそろ本格的な暑さを迎える体の準備をしていかないと・・・と思う今日この頃。

    自分の疲れの原因は何なのかな?と考えた時に出てきた答えをやっつけていきましょうね。

     

    今回は、ケアプラス道後持田で学習療法を昨年12月から始められたY様のお話をさせていただこうと思います。

    学習療法開始以前、Y様は黙々と小さな紙パーツを切り取る作業で、余暇時間の大半を過ごされ、その他トイレへ立たれることが頻回に見られていました。

    あまりにも長時間集中されていらっしゃるので「少し手を休めて休憩もして下さいね」と声を掛けさせて頂きながら、そのご様子を見させていただいておりました。

     

    担当者会議があった際にご家族より「認知症が気に掛かるようになってきたんです・・」とのお話があり、介護度が上がったことを機に学習療法をお勧めすると

    「試してみましょうか」という流れとなり、それから6か月・・・

    開始当初より読み書きや計算の教材はスラスラと取り組まれ、細かい作業がお好きなだけあり、数字盤並べも「これは面白いね」と楽しまれていらっしゃいます。

    そして、大事な会話コミュニケーションですが、Y様の田舎のお話を聞かせていただいた時に、当時の様々な出来事や環境を身振り手振りでお話してくださいました。

    その頃のご近所の方のお名前まで憶えておいでたことには、私も少し驚きました。

    最近では、黙々と行われていた細かい作業にも間隔を置かれ、徐々に他のご利用者と会話をされている姿が見られたり、トイレに立たれる回数も少なくなり、

    全体的に何か一つの作業に偏ることなく過ごされる様になったのでは?という感じを受けます。

    介護の現場での変化は、ケアに活かすための大切な情報のひとつでもあります。

    小さな変化でも、情報共有することでご利用者への理解を深めることが出来たり、円滑なサポートに繋がったりします。

    生活上の支援は、ご家族の介護負担軽減にも繋がることとして、今後も認知症に対する取り組みに尽力させていただこうと思います。