皆さんこんにちは。ケアプラス北宇和島、看護師です。
新年明けましておめでとうございます。
早いもので松の内も過ぎ、おとそ気分からも抜ける頃となりました。
本日よりケアプラスも営業再開です。
本年も昨年と相変わりませず、ご厚情のほどをよろしくお願い申し上げます。
さて、本日は冬の脱水についてお話をさせて頂きます。
冬場は空気が乾燥し、さらに気密性の高い室内でエアコンやストーブなどの暖房器具を使用することで湿度が下がります。
乾燥した環境下では、自覚がないまま皮膚や粘膜、あるいは呼気から体の中の水分が失われる「不感蒸泄」が増えてしまいます。
また、発汗が少なくなる冬場は水分が減少している自覚が少なく警戒心も下がり、夏場に比べ水分の摂取が減り水分不足を引き起こす可能性が高まります。
更に体の水分は、夜寝ている間にも失われ続けています。
寒いからと暖房器具をつけたまま寝ていると、室内の湿度がさらに下がり「不感蒸泄」が増えてしまいますので、
加湿器の適切な使用や寝る前にコップ一杯の水を摂取する事で睡眠中の脱水予防につながります。
脱水には、2種類あります。
主に水分が喪失する「水分欠乏型」と水分と電解質を同時に失う「塩分欠乏型」があります。
「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などのウイルスから起こる下痢やおう吐は「塩分欠乏型」の脱水を引き起こします。
この場合の脱水の対処として、塩分を補わず水だけを飲んでしまうと脱水症状が進行してしまいます。体には体液中の電解質の濃度を一定に保とうとする働きがあります。
体内の電解質が減少したままの状態で水だけを飲んでしまうと体液中の電解質濃度が下がり、体はその濃度を元に戻そうと、尿として水分を排出しようとするのです。
当然、水分とともに電解質も出てしまい、体内の体液量と電解質の量はますます減ってしまうという悪循環になります。
下痢やおう吐を発症した場合は、水分とともにナトリウムやカリウムといった電解質、糖分を適度に補給しなくてはなりません。
寒い日が続きますが、くれぐれも体調を崩されないようお気を付け下さい。