皆様こんにちは、ケアプラス今治の看護師です。
ケアプラス今治も早いもので、昨年4月19日のオープンから9ヶ月が経ちました。ご利用者様も35名近くになり、日々賑やかに楽しく過ごしております^^
1月になりインフルエンザや中国で発症が相次いでいる原因不明の肺炎など呼吸器系の病気が多い季節になりましたので、今回は高齢者の方々にも多い肺炎についてのお話をさせて頂こうと思います。
意外にも日本人の死因の第三位にもランクインしている肺炎。
死亡する95%が65歳以上の高齢者と言われていますが、場合によっては死に至ることもあると考えると軽く見る事はできません。
若くしてかかったとしても、重症度によっては入院ということもあり得る肺炎。
主な症状や人にうつるのかどうか、予防法などを調べました。
【肺炎は人にうつるの?】
肺炎というのは、細菌が侵入してしまって炎症を起こしている状態のことをいいます。
主な症状は咳、胸の違和感、呼吸が苦しい、脈が速い、発熱、倦怠感、食欲不振・・・などがあります。
よく「風邪をこじらせて肺炎になった」という話を耳にしますね。
風邪は上気道(鼻やのど)が炎症をおこして、それによって咳や鼻水などの風邪の諸症状を引き起こしている状態です。
喫煙や大気汚染やガスなどの刺激物を吸い込んだ場合や、アレルギーによって肺炎が引き起こされることもあります。
風邪による炎症が気管支に広がれば気管支炎、更に肺にまで広がって肺炎にというのが、風邪からの肺炎にかかってしまう多くのパターンです。
高齢者が特にかかりやすいと言われている肺炎ですが、年齢が上がるほど咳や発熱といった分かりやすい症状が現れずに、倦怠感や食欲不振だけがある場合もあって、発見が遅れることがあるという厄介な病気でもあります。
・・・気になるのは人にうつることはあるのかどうかですね。
上で挙げたような肺炎に関しては、肺炎としてうつることはほとんどありません。
というのも、風邪はウイルスが上気道に取り付いて炎症を起こしている状態です。
肺炎の場合はそのウイルスが肺に取り付いている状態なので、人にうつるとしても必ず肺にうつるというわけではないのです。
しかし、肺炎も種類によってはそうではないものがあります。
うつる可能性が高い肺炎には、マイコプラズマ肺炎やインフルエンザ肺炎、肺炎球菌などがあります。
それらのウイルスは咳などによって空気中に飛び、それを人が吸い込むことによって感染することがあります。
肺炎球菌の場合は、常にウイルスが体の中にあるのですが、加齢による体力の低下や、風邪を引いたとき、持病が悪化したときなどの、免疫力が極端に低下したときにウイルスが活性化してしまい発症すると言われています。
【肺炎になったらマスクすれば大丈夫?】
インフルエンザや花粉の季節になるとドラッグストアでいろいろなマスクが売っているのを見かけますね。
これは肺炎に限らずあらゆる病気に言えることかもしれませんが、マスクで100%予防するのは難しいようです。
もちろん、近くにうつる種類の肺炎の人がいたらマスクを付けた方がよいでしょう。
逆に自分がうつる肺炎にかかったときに、周囲に感染者を増やさないためにも、エチケットとして付けるのもすごく大切なことです。
【肺炎の予防方法はどんなことをすればいい?】
マスク着用については皆様よくご存じのことと思いますので、それ以外に有効な予防方法には何があるでしょうか・・・?
肺炎の予防は風邪の予防と似ています。外出後のうがい手洗いをする、バランスの良い食事を摂る、規則正しい生活をする、軽い運動をする、ストレスを解消する・・・などがあります。
※日本医師会HPより画像抜粋
肺炎は65歳以上の高齢者がかかりやすいと言われますが、誤嚥(食べ物やツバが気管に入ること)によって、口の中の菌が肺に運ばれてしまうことも肺炎の原因になりうるとも言われています。
ですから、誤嚥してしまったときのために歯磨きをこまめにするなどして、口の中をきれいにしておくのも予防になります。
忙しい毎日を送っていると食生活に気を配るのが難しくなりますが、免疫力を高めるように食事にも気を配りたいものです。
また、肺炎球菌ワクチンを接種するというのも予防法の一つです。
ワクチンによって8割ほど肺炎を予防できるほか、とくに心配な高齢者の場合でも1度接種すれば5年ほど肺炎を防ぐことができるといわれています。
おかしいなと思ったら大きな病院へ、急を要するならば救急車を呼ぶことが大切です。
予防を心掛けて、肺炎を防ぎましょう!
ケアプラス今治では、快適空間でデイサービス楽しむことができます。お試しで一日の体験利用も出来ますので、是非とも皆様のお越しをお待ちしております。
では次回のブログもお楽しみにしてください!どうぞ宜しくお願い致します。