実績報告
  • ケアプラス北宇和島 リハビリ便り マルチタスクトレーニング 北宇和島だより リハビリNEWS 2016年01月18日

    新春とはいえ、厳しい寒さが続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

    ケアプラス北宇和島 所長兼作業療法士の松下でございます。

    昨年度新しくケアプラス北宇和島がオープンし、1月で1周年を迎える事ができました。これも皆様にご愛好頂いた賜物だと思います。今後も皆様のご期待に沿えるよう頑張って参りますので北宇和島を宜しくお願い致します。

    今回は1年間取り組んで参りました、「マルチタスクトレーニング」の年間報告をさせて頂こうと思います。北宇和島を利用して頂いている利用者様何名かにご協力して頂き、注意力の検査・歩行の測定をして参りました。

    その結果、年間を通し8名の利用者様にご協力頂いた所、

    TMT検査(注意力検査)では、開始時と比較して平均36秒の短縮

    写真1

    ②通常歩行では、平均して0,87秒の短縮

     写真2

    ③計算歩行(通常歩行に加え、計算課題を行うもの)では、平均して1,66秒の短縮が認められました。

    ここで重要になってくるのは、各利用者様の通常歩行と計算歩行の数値の差です。

    皆さまが実際生活の中で行っている歩行状態は、どちらかというと計算歩行の方が近いと思います。

    簡単に言うと、通常歩行=できる歩行 計算歩行=している歩行という事になります。

    家で生活している際に、何も考えずに歩いている人なんていないですよね。

    「洗濯物を取り込みにいかないと・・・」

    「晩御飯は何にしようかな・・・」

    など、色々と考えながら生活しているはずです。何か考えながら歩いていると、敷居の段差に気づかずに躓いたり、足を上げたつもりがカーペットに引っかかったりなどいつもの実力が出せなくなります。

    つまり、通常歩行の数値に計算歩行の数値を近づけていく事ができれば、自身が本来持っている能力が実生活でも行えているという事が言えます。これは、ただ単純に平行棒で歩行訓練を行ったり、バランスの訓練を行うだけでは鍛える事ができません。

    そこで出番になるのがケアプラスグループが推奨している「マルチタスクトレーニング」です!!

    ただ訓練を行うのではなく、そこに一つの課題を課す事で訓練効果は飛躍的に向上します。

    「近頃、よく躓くようになったなぁ…。」と思ったそこのあなた!

    今、メディアでも注目されているトレーニングですので、ぜひ一度体験してみてください。

    それでは、またの機会まで♪ ご覧頂き有難うございました。