実績報告
  • ケアプラス北宇和島 リハビリ便り ~冬は転倒リスクが高まる季節&マルチタスク経過報告~ 北宇和島だより リハビリNEWS 2016年11月15日

    ケアプラスデイサービスセンター北宇和島 作業療法士 松下です。

    朝晩の日が短くなり、日に日に冬の訪れを感じる季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。11月に入り、送迎で三間町を通る機会がありました。11月の三間町といえば・・・そうコスモス祭りです♪

    稲刈りが終わった田んぼにコスモスの花が一面に広がる姿は、老若男女問わず心癒されるものです。ぜひ機会ありましたら足を運んでみてはいかがですか?

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    さて本日は、寒くなると増えてくる転倒リスクに対して原因と対策・予防法に関して少しお話したいと思います。

    転倒する原因としては、寒くなってくると筋肉がこわばる事で歩幅が狭くなったり足が思うように上がらなくなります。その為、体のバランスを崩しやすく転倒が増えやすくなると言えます。また、寒くなると活動量が減り、筋力・体力・体の柔軟性が低下する事で転倒リスクが向上すると言われています。

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    マルチタスク(二重課題)を世間に広めたスウェーデンのとある研究者は、 「Stops walking when talking」という現象が転倒に関連していると考え、以下の様な可能性に言及しています。

    「歩行中に話しかけられると立ち止まってしまう高齢者は、6か月以内に転倒する可能性がある」

    この発言と聞いて、「私も立ち止まる事が多いなぁ」と思う方も少なくはないのではないでしょうか。

    単純な歩行に比べてマルチタスク課題(二重課題)を与えた歩行を行った場合、歩行速度が約20%程度低下する場合は、注意を分散する能力が低下しており、転倒リスクが高いそうです。

    今回、ご利用者様の歩行時の数値を通常歩行・計算課題を行いながらの歩行(5m)数値で比較し、1年間の期間でどの程度改善する事が出来たのか比較してみました。

    ランダムでピックアップしたご利用者様男女5名に対して実施したところ、通常歩行に関して∓0.86秒と大きく差は見られませんでしたが、計算課題を行いながらの歩行に関して-1.58秒の時間短縮が確認できました。

    ※年間通して利用されていない方も含まれます。

    日常生活での歩行に近い計算課題での数値の改善が認められたという事は、私たちが取り組んできたマルチタスクトレーニングの成果が少しでも確認できたという事でもあり喜ばしい限りです。

    これから自宅に閉じこもりがちになりやすい寒い時期が続きますが、少しでも体を動かすためにデイサービスをご利用してみてはいかがですか。

    体験や見学随時受け付けておりますので、気軽にご連絡ください。

    それではまたの機会まで!ご視聴ありがとうございました。