みなさん、こんにちは!ケアプラス今治の作業療法士の大森です。
朝晩の風は冬を間近に感じられるほどの冷たい風が吹く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
私はこの時期になると以前に勤めていた職場で私が担当していた東温市在住の利用者様が話していたことを思い出します。
東温市は松山市内と比較すると2~3℃気温が低い場所です。私が訪問するとその方は、『今日も寒かったでしょう?この辺りは“ほっちょ風”が吹くけんな!
寒さが堪えるわい!』と。
その辺りに古くからお住まいの方たちは、石鎚山から吹き降ろす冷たい風のことを“ほっちょ風”と呼んでいるそうです。由来としては
包丁のように人の肌を切るような冷たい風からきているとのことでした。
その方は、認知症がありながらも、明るく前向きに生きていく意思が強く感じられる方でした。寒い日に訪問すると毎回温かい日本茶とほっちょ風の話をして下さり、
私の心を温めてくださっていたことをこの間のように思い出します。
認知症になり、覚えが悪くなり、思い出せなくなり、今まで出来ていたことで失敗をして自信を失くしたり、マイナスなイメージがあると思います。
しかし、全てがなくなるわけではありません。これまで通ってきた人生の道は覚えています。その人生から私たちは多くを学ばせていただいています。
そんな中で『あれをしちゃダメ、これは危ないからダメ、あそこは行ったらダメ。』と何でも否定からではなく、
寄り添い一緒に行ってみることでその方の口から聞ける言葉は日ごろならば出ない言葉が聞けたりします。
『こんな一面があるのか』と日々利用者様に対する発見があります。
やりたいこと、行きたいところ、会いたい人には理由があります。
その理由は実際にやってみないと分からないことが多くあることを学ばせていただいている今日この頃です!
前置きが長くなりましたが、今回は定期的に行っている、姿勢分析で日ごろのリハビリの成果が出ている方の紹介をしていきたいと思います。
この方は元来、働き者で人の面倒見が良い人でした。散歩も毎日行っていたようですが、膝の痛みから活動量も低下していました。
そこでリハビリの中で膝周辺の筋力アップや痛みを庇った歩き方の改善に努めてもらいました。
すると体のズレが修正されて25点もアップしたんです!!
すごい伸び幅でしょ!!
しかも最近では、少しずつ散歩も復活していて、さらに活き活きとした生活が送れています。
今回紹介した人以外にも少しずつ日ごろの成果が出ている方が多くいます。またの機会に今治の利用者様の頑張りをみなさんにも報告していこうと思います。
次回も乞うご期待!!