皆さま、こんにちは。
少しずつ落ち着いてきた新型コロナも、第2波とも取れる状況が全国的なニュースとなっています。
感染しないよう引き続き、手洗い、消毒等の対策は徹底しましょう。
7月も後半に入りましたが、未だ梅雨明けのニュースは聞くことができず。
気温だけが夏を感じさせています。
さて、今回の看護ブログはこの時期に耳にすることが多い食中毒についてです。
梅雨時から夏にかけて心配なものに「食中毒」があります。
夏の食中毒は菌が体内に入り、その菌が体内で毒素を作り出すことで発生するものが多いです。
主な原因菌としてサルモネラ菌、カンピロバクター、病原性大腸菌などが挙げられます。
サルモネラ菌は鶏肉や鶏卵に付着していることが多い細菌です。
少量のサルモネラ菌を摂取しても食中毒になることはなく、卵1個や少量の鶏肉で発症することはまれです。
理論上は1gほど鶏のフンを食べなければ発症しません。
しかし、高温・高湿度では、爆発的に増殖するため、サルモネラ菌のついた食品を、夏の室温で放置しておくと危険です。
6時間程度で発症レベルにまで増殖するといわれています。
ちなみにサルモネラ菌は、低温に強く、冷凍保存しても死滅はしません。
カンピロバクターは動物のフンにいる菌です。比較的少ない菌量(100個程度)で発症するといわれています。
こちらも低温に強く、4℃でも長期間生存します。冷蔵庫の温度では死滅しません。
近年、細菌性食中毒の中では発生件数が最も多く、年間300件、患者数にして2,000人程度おられるようです。
またお肉だけではなく、魚介類を生で食べた場合にも発症する可能性があります。
病原性大腸菌は、様々な種類があるのですが、最も注意しなければならないのが、腸管出血性大腸菌です。
代表的なものにO-157があり、ニュースなどで見聞きしたことがあるかと思います。
こちらも少量の菌(100個程度)で発症します。
ベロ毒素という強い毒素を出し、溶血性尿毒症症候群というものを引き起こす場合があります。
毒素によって赤血球が破壊され溶血がおき、腎不全を引き起こし、尿毒症を発症します。
最近では、冷蔵・冷凍技術が上がり、夏の食中毒は少なくなってきています。
とはいえ、油断は禁物です。どの菌が引き起こす食中毒も、生食や加熱不足による感染が多くなっています。
夏場はしっかりと食品に火を通して食べるようにしましょう。
食中毒に陥ると体力の低下も懸念されます。
暑い夏を乗り切るには何より体力が必要ですので、安全に食し体力作りに努めましょう。
また、ケアプラスで『心・頭・体』のリハビリにしっかり取り組みましょう。