実績報告
  • ケアプラス垣生 リハビリ便り 痛みによる制限はどこから? 垣生だより 2016年07月07日

    皆様こんにちは。

    ケアプラスデイサービスセンター垣生、作業療法士の渡部です。

    入社して早3ヵ月が経とうとしています。先輩方から学べる事を吸収して日々成長しております。

     

    さて今回紹介させて頂くのはご利用され始めて1ヵ月が経とうとしておりますS様です。

    今回、S様は「右肩が痛い」との訴えが強いため機能訓練時に一緒に原因を探る事となりました。では、最初に自身でどこまで上げられるのか見てみましょう!!

    写真1

    おおよそ肩関節屈曲90°といったところです。

    ちなみにこれ以上挙げようとすれば痛みで代償が入り、後方に転倒してしまいます。

    なぜ転倒してしまうのか、、、、、、、?

    正面からの姿勢を見てみましょう。

    写真2

     どうでしょうか?

    体が右に倒れていますね。

    これでは正しく重心を支える事ができず倒れてしまい右肩を上げるのは難しいですね。

     

    そのため姿勢から調整していきましょう。

    筋緊張により骨盤の位置が変化し、座位時の姿勢崩れが見られます。

    そのため筋緊張を軽減するリラクゼーションを行いました。

    写真3

    どうでしょう?

    身体は中心に戻りましたね。

    たった数分だけでも筋肉を柔らかくほぐしてあげることで姿勢は変わるのです。

     

    次に、右肩の痛みについてです。

    S様は座っている時や寝ている時にも肩関節屈曲90°で痛みを訴えます。

    原因として肩の柔軟性が低下しているためです。

    痛みなく肩を動かすにはどうすれば良いのか?

    まず、筋肉を動かす事です。

    しかし、こんな事言われても痛くてできるわけがありません!!

    そこで活躍するのが機能訓練員なのです!!

    痛くて動かせないのであれば痛みなく動かせばいいのです。

    問題の筋肉が関節に挟まり痛いのであれば右の腕を引っ張って挟まれないようにします。

    すると・・・

    写真4

    痛みなく100°まで上げることが可能になりました。

    今後もご自身できるように肩の筋肉を和らげ、正しい姿勢を意識し筋肉をつけていこうと思います。

     

    リハビリは一朝一夕ではどうにもなりません!

    継続して行う事に意味があるのです。

    これからも継続した機能訓練をS様と行っていきたいと思います。

     以上、ケアプラス垣生作業療法士渡部でした。