実績報告
  • ケアプラス宇和島 介護員便り~音楽療法について~ 宇和島だより 介護員だより 2016年04月18日

    皆さん、こんにちは。ケアプラス宇和島 音楽療法士の坂本です。

    桜から始まりだんだんと春の花たちが顔を出すようになってきましたね!

    花を見るとなんだか、心までウキウキしたり、リラックスしたりしませんか?

    こんな春の花々のパワーを感じながらケアプラス宇和島の皆さんも元気に過ごしています(^^)

     

    さて、今回は春の花々以外にも心をウキウキさせたり、リラックスさせたりするパワーを持つリハビリを紹介したいと思います!

    それは・・・・・音楽療法です!

    これまでにもケアプラスで行った音楽療法の様子を伝えてきましたが、今回はより詳しくご紹介いたします。

     

    音楽療法(MT:Music Therapy)とは「音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容に向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること。」と音楽療法学会で定義されています。

    こうやって言われると、なんだか堅苦しくて難しそうだなと思われるかもしれませんが、実は身近なところで音楽の性質を利用して効果を生み出しているものがあります。

    それは、お店で流れているBGM!

    スーパーやアパレルショップなどでは、商品が買いたくなる気持ちにするため、気持ちが高揚する効果のあるアップテンポの賑やかな曲を使用し、喫茶店などではお客様同士での会話をしやすくするために、リラックス効果のあるスローテンポでゆったりとした曲を使用しています。

    このように音楽には様々な性質や効果があって、私達が暮らす生活には欠かせないものになっています。

    音楽療法では対象者お一人お一人のニーズに合わせて、このような性質や効果のある音楽を提供していきます。

     

    ここケアプラス宇和島での音楽療法は大勢の方が参加する、約1時間の集団音楽療法を実施しています。

    その中では、音楽療法による回想、見当識の確認、呼吸器の強化 、嚥下訓練、身体の活性化、身体のコントロール、集中力の向上を目的に様々な活動を行っています。

     

    回想は、皆さんの青春時代に流行っていた歌謡曲を歌うことで、脳内の記憶を司る海馬を刺激させ、当時の思い出を甦らせ、懐かしい気持ちを味わったり、記憶の整理をスムーズしたり等の訓練が出来ます。それに合わせて、季節に合った曲を用いて季節感などの見当識を確認することができます。

    写真1

    また、歌うことが唇や舌をスムーズに動かす訓練になり、食事をする際に唇・舌の動きを正しく動かし、誤嚥を防ぐことができます。

    写真2

    そして、音楽療法の醍醐味は楽器を使用すること!

    曲に合わせて楽器を鳴らすことで、肩・腕・手首・指の筋肉を動かす訓練になります。また、音の大きさを耳を通して聞くことで力のコントロールの訓練にもなります。

    そして、体内のリズムを音で感じ取り、歩行や発語のリズムを安定させ、転倒や吃音を改善・予防することができます。

    写真3 写真4 写真5

    これらの活動に約1時間参加することで、集中力を高め、注意力の維持性、分散性を養う事ができます。

     

    なんだか、堅苦しい文章になってしまいましたが、百聞は一見に如かず!

    まずは、ここケアプラス宇和島で行っている音楽療法をぜひ体験してみてください!

    今月は27日に行う予定になっていますので、気になった方はぜひスタッフの方まで(^^♪