皆様、こんにちは。ケアプラス大洲 作業療法士の神野です。
11月に入り、2015年も残すところ2か月となりました。大洲市では、11月2・3日にお祭りが開催され、送迎中にお神輿や獅子舞をお見かけすることもあり、また近くの山々では紅葉も見られ秋の雰囲気を十分に味わうことができました。
この季節になると風邪やインフルエンザが流行する時期となりましたが、ケアプラス大洲では手洗い・うがいなどの体調管理を徹底し、体調万全でリハビリに取り組んで頂いています。
さて、今回ご紹介させて頂く利用者様はリハビリにおいて転倒予防を目的とし、姿勢改善や立位バランス向上を図っていきました。
まず、こちらは普段の立位にて肩を拳上していただいた様子です。
少し前かがみとなり肩関節拳上100度。
そこで今回は皆様も一度は使用したことがある“お手玉”を用いてみました。このお手玉を上下左右方向に位置し、利用者様に手を伸ばして取って頂くことを行いました。
この練習のねらいとして、
①お手玉を使用することにより、目標物が明確となり最大限の力を発揮することができる
②リーチ動作を行うことにより、体幹伸展・回旋を促し姿勢改善を図る
③上下左右へリーチを行い、重心移動を促しバランス能力向上を図る
初めはふらついてしまうという恐怖心から思うように手を伸ばすことが難しくありましたが、視線が自然と上方を向くことで背筋が伸び、結果、肩関節拳上160度まで改善が認められました。また前傾姿勢が改善することにより、歩行時の下肢の振り出しが円滑となり、躓くことも少なくなっています。
利用者様ご自身でも背中が伸びていることを実感され、「今日は調子がええなぁ。」との発言が多く聞かれるようになり、ご家族様からも転倒が少なくなったとのお声を頂いております。
また、利用者様はカラオケが趣味とのこと。姿勢が良くなることによりお腹にも力が入り発声がしやすくなります。リハビリを行い身体が動きやすくなり(体しっかり)、その後に利用者様の趣味であるカラオケに参加していただく(心うきうき)。
このようにケアプラス大洲では、利用者様、ご家族様からの希望をお聞きし、少しでも楽しく意欲的に取り組んでいただけるよう、利用者様一人ひとりに合わせたリハビリの提供を行っております。
体験利用随時募集しておりますので、お気軽にお声かけください。