みなさん、こんにちは。ケアプラス垣生の看護師川本です。
厳しい暑さの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。こまめに水分補給をして熱中症や脱水症状には注意してくださいね。
今回は水分補給の重要性についてお話します。健康な成人は毎日、体重1キロにつき約35mlの水が必要と言われています。例えば体重50kgの人は1.7ℓ、60kgの人は2.1ℓ必要ということになります。体の中の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞などさまざまな健康障害のリスク要因となります。人間のからだの約60%は水分でできており5%失うと脱水症状や熱中症などの症状が現れます。
熱中症とは高温環境下での障害の総称で重症度により、熱疲労(脱力感、倦怠感、めまいなど)・熱痙攣・熱射病(異常な体温上昇により中枢神経障害を起こした状態)の3種類に分けられています。
脳梗塞とは、脳血管が閉塞又は狭窄し、脳虚血を来たし脳組織が酸素、または栄養の不足のため、壊死、または壊死に近い状態になる疾患のことをいいます。発症時間で最も多いのが夜間から早朝にかけてで、就寝中には水分をとらないために脱水傾向になることと関わっているとされています。また、年間を通じては夏と冬に多く、夏は脱水、冬は体を動かさなくなることが発症と関わっているとされています。
心筋梗塞とは、虚血性心疾患の一つで、冠動脈の血流量が下がり、心筋が虚血状態になり壊死、または壊死に近い状態になる疾患をいいます。その他、エコノミークラス症候群等の予防のためにも水分補給は重要になります。
喉の渇きは脱水が始まっている証拠であり、渇きを感じてから水を飲むのではなく、渇きを感じる前に水分を摂ることが大事です。水分が不足しやすい就寝の前後、スポーツの前後、入浴の前後などに水分を摂ることが重要となります。水分補給の際、砂糖や塩分などの濃度が高いと、吸収までの時間が長くなる点に注意が必要です。また、アルコールや多量のカフェインを含む飲料は、尿の量を増やし体内の水分を排せつしてしまうので、水分補給としては適しません。
今回ご紹介したように水分補給はこの季節は特に意識してしないといけないことがわかったと思います。年齢を問わず水分補給は大切ですが、高齢者の方は喉の渇きに気付きにくいということも少なくないと思うので周囲にいる家族や職員などが定期的に声をかけてあげるといいかもしれませんね。しっかりと水分を摂って暑い夏を乗り切りましょう!
それではまた次のブログでお会いしましょう。