実績報告
  • ケアプラス三津 看護師便り~汗の役割~ 三津だより 看護師だより 2023年05月24日

    5月も残り1週間となり、気温、湿度の上昇を感じるようになりました。

    動いていると汗ばむようにもなってきましたが、これは私たちの身体にとっては欠かすことの出来ない重要な生理現象です。

    そこで今回は「汗」をテーマに書かせていただきますね。

     

    まず、汗の最も重要な役割について。

    それは、体温の調節機能です。

    気温の上昇や運動、カゼの発熱などで体温が高くなった時に発汗は起こります。汗の水分が皮膚の上で蒸発するときに熱が奪われ(気化熱)、それによって体温を36.5℃前後に保つことが出来るのです。いわば汗は皮膚の表面での"打ち水"として機能している訳です。恒温動物である人間は体温を常に一定にして置かないと、すべての身体機能は正常に働きません。もし汗をかかないとしたら、熱が身体に籠もってしまい人間は死に至ることになるのです。このように汗は私たちの生命維持に極めて重要な働きをしているのです。

     

    そして、汗には"良い汗"と"悪い汗"とがあります。

    汗は血液から作られていることはご存じでしょうか。

    体温が上昇すると発汗するために血液からミネラル分と水分が汗腺に取り込まれます。この時、身体にとって大切なミネラル分は殆どが血液の中に再吸収され、水分だけが皮膚の表面から出てきます。これは"良い汗"です。

    ところが、発汗を促す交感神経の機能や汗腺の機能が鈍っていると、ミネラル分が再吸収されず、水分と一緒に皮膚上に出てきます。これが"悪い汗"です。

    普段あまり汗をかかない生活をしている人に多く見られる現象です。ミネラルは体の生理機能を円滑にする大切な栄養素ですので、それが"悪い汗"とともに体外に流出してしまい不足状態に陥ってしまうと内臓の機能低下など様々な体調不良をもたらすことになるのです。いわゆる「夏バテ」はこうしたことが原因ではないか、と考えられているそうです。

    良い汗をかくためには、普段から適度に汗を流す体作りを心掛けることです。いつもエアコンの快適さに身を委ね、運動も全くしない、という生活環境では自律神経にも狂いが生じ、めったに使われない汗腺も機能不全を起こしてしまいます。体温の上昇とともに自然に汗をかく生活をすることが悪い汗を防ぐ手立てとなるそうですので、気温に応じた服装や適度な運動、バランスの良い食事や水分補給にも気をつけて"良い汗"をかけるようにしていきましょう。