実績報告
  • ケアプラス道後持田 看護師便り~老人性乾皮症とは~ 道後持田だより 看護師だより 2021年12月15日

    皆様こんにちは、道後持田の看護師です。

     

    日中を通して気温も下がり、ようやっと冬らしくなってまいりました。コロナも愛媛県下では感染者ゼロの日が続いておりこのまま収束に向かって欲しいと願っておりますが、ここ最近オミクロン株という新種のコロナウイルスも少しづつ流行り始め再度全国規模で蔓延しないか心配もあります。

    これから年末年始を迎え、規制も緩和されている今日、長らく会えなかった知人、友人と会ったり、外食の機会も増えて人との接触率も増加すると思われます。感染者の減少に甘んずることなく対策はこれまで通り実施して頂き、第6波に備えておきたいものですね。

     

    さて、気温低下に伴い肌トラブルも増えてくるかと思います。「老人性乾皮症」って耳にしたことがないでしょうか?

    加齢に伴い皮膚の油分も減少し、角質機能も低下することで発症し、皮膚が乾燥する状態の事を言います。保護バリアが低下していることになりますので湿疹(特に背中、下腿)が現れやすくなります。皮膚が乾燥すると痒みが起こり、皮膚に浅い亀裂とフケのように白い鱗屑のような状態になります。

     

     

    乾燥による皮膚のトラブルだと様子をみるだけではなく痒みも伴いますので、時に創傷に繋がったり、傷口からの菌などの感染も考えられます。

    日頃のケアとして乾燥部位に保湿効果のある塗り薬を使用し肌の乾燥を避けましょう。薬局でもこの時期保湿クリームなど様々な種類が販売してありますので自分に合った保湿剤を選びましょう。掻痒感があり皮膚を掻いてしまい、傷が出来てしまった場合は状態に応じて適切に受診され、創部の処置を行いましょう。

     

    その他で注意して頂きたい事は入浴時です。

    温湯、長風呂は避け、硬いタオルでの摩擦も乾燥の原因となります。油分を多く失ってしまう洗浄剤は避け、肌に優しい洗浄剤を選ぶのも良いと思います。入浴後身体も程よく湿っているのでその時に塗り薬を塗る事をお勧めします。

     

     

    後は、衣類も肌触りの良い物を選びましょう。

     

    保湿剤を塗る事で、皮膚トラブルも充分に回避できます。

    少しだけ、自分の肌に気を使って過ごして頂けたらと思います。