皆さんこんにちは、ケアプラス今治の看護師・川下です。
初秋ということもあり、夕刻ともなれば秋の涼気がしだいに感じられるようになりましたね。
ところで皆さんは、運動中や就寝中に一度くらいは「足がつる」といった経験をしたことがありませんか?主にふくらはぎの筋肉が収縮し元に戻らない状態で、いわゆる「こむら返り」という現象です。突然起こるふくらはぎの痛みに、伸ばしたり揉んだりしながら必死に耐えたこともあるでしょう。
<こむら返りの原因>
こむら返りにはさまざまな原因があります。急に体を動かしたときに起こりやすく、運動不足や筋肉疲労、冷えなどが原因ですが、最も大きな原因と言えるのは「ミネラルバランスの乱れ」です。ミネラル成分の中でも、カルシウムとカリウムは筋肉の収縮や神経の伝達をスムーズにする働きがあります。この2つのミネラルを調整しているのが、「マグネシウム」です。マグネシウムの不足は筋肉を緩ませる機能を低下させます。
<日本人のマグネシウム摂取量>
日本の水は「軟水」で、海外の硬水と比べて口当たりが良くまろやかなのですが、ミネラル成分が少ないため摂取量が相対的に少なくなります。加えて、精製された白米や小麦粉を食べる機会が多いため、マグネシウムが足りなくなっている恐れがあります。厚生労働省の調査では日本人のマグネシウム摂取量は男性一日約120mg、女性一日約80mg程度不足していると言われています。つまり、これまでよりも一日100mgほど多く摂取する必要があるのです。
<マグネシウムの多い食べ物>
マグネシウムは、アオサやワカメ、ヒジキなどの海藻類のほか、豆腐の原料である大豆などの豆類にも多く含まれています。豆腐の凝固剤として使用する「ニガリ」は海水を煮詰めて精製した後に残る母液であり、塩化マグネシウムの主成分です。豆腐やワカメの味噌汁などはおすすめと言えますね。海藻や豆類の他にも、ナッツ類、玄米、全粒粉、緑色葉野菜、魚介類などにも多く含まれているため、意識して色々な種類から摂取する様にしましょう。ケアプラスの食事には味噌汁はもちろん、栄養バランスの整った昼食が提供されています。
<病気の原因に>
マグネシウムの役割は筋肉の収縮だけでなく、多くのエネルギー再生機構に関わっています。長期にわたって摂取量が不足すると、骨粗しょう症、心疾患、糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まる可能性が示唆されています。
いかがですか?普段から足がつりやすい人はマグネシウム不足の可能性があります。生活習慣病予防のためにも精製された食品や加工食品を減らして、なるべく自然のものからエネルギーを得るようにしましょう。
身体に気を付けて、一日でも長く健康な毎日を過ごしたいですね。それだはまた次回のブログでお会いしましょう。