実績報告
  • ケアプラス大洲 看護師便り~感染性胃腸炎を防ごう~ 大洲だより 看護師だより 2021年01月21日

    こんにちは、ケアプラス大洲の看護師小嶋です。

    みなさまもニュース等でご存じの通り、愛媛県内では新型コロナウイルス感染陽性者が増えております。感染により体調をくずされている方々の1日も早い回復を祈っております。ひきつづき、手洗い、うがい、マスク着用等、できることを確実におこなっていくことが一人一人にできることだと思います。

     

    1月に入り、冬特有の感染症が増加しているようです。とくに感染性胃腸炎の報告件数が増加しているようです。そこで、今回はノロウイルスについておさらいしていきます。

    感染性胃腸炎は、発症から短期間で症状が悪化することから急性胃腸炎ともいわれます。その原因は、細菌性・ウイルス性があり、ノロウイルスはウイルス性胃腸炎の一種です。ウイルス量が極少量でも感染するほど、感染力が強いウイルスです。

    【症状】

    潜伏期間は24~48時間。激しい嘔吐、下痢、腹痛、発熱。その他、身体のだるさ、頭痛、悪寒、筋肉痛など初期症状は風邪やインフルエンザなどと間違えることもある。症状は3~5日でおさまるが、高齢者や幼児、虚弱体質な人は症状が長期化・悪化する場合もある。

    【予防と対策】

    とくに気をつけたいのが二次感染です。嘔吐物や排泄物には大量のウイルスが含まれています。その吐物や排泄物に接触した手指を介して感染する接触感染、嘔吐物からの飛沫を吸入して感染する飛沫感染、吐物などの処理が適切に行われず残存したウイルスを含む細かい粒子が空気中を舞い、それを鼻や口から吸入して感染する空気感染などにより感染が広がります。症状がおさまっても1か月程度はノロウイルスが便とともに排泄されるといわれます。

    ■手洗いを頻回に行う(特にトイレの後、食事前後)

    ■二枚貝などを生で食べない

    ■野菜などはボイルして使用する

    ■調理器具は洗ったあと、次亜塩素酸ナトリウムで消毒を。

    ■汚染したシーツや衣類にふれる時は、マスク・手袋・エプロンを装着し、しぶきが飛ばないように洗剤を入れた水の中でもみ洗い、その後、次亜塩素酸ナトリウムにつけ消毒する。熱湯に1分つけてもよい。

    ■トイレは飛沫飛散を防ぐためふたを閉める。

    今回はノロウイルスについてのおさらいでした。

    自分の身体にウイルスを侵入させない、これが一番の予防策です。新型コロナウイルスの流行で、私たちの生活習慣の中にそれ以前の生活の中ではあまり意識していなかった【手洗い・うがい・マスク着用】という新習慣が身についたのではないでしょうか。それ以外にも、食事や睡眠に注意し自己免疫力を高める、適度な運動で体力をつけるなど、自分の意識が変化したことがたくさんあると思います。今年もどうぞ皆様が健やかに過ごされますように、お手伝いできればと思っております。