実績報告
  • ケアプラス今治 看護師便り~砂糖より怖い人工甘味料~ 今治だより 看護師だより 2020年10月25日

    天高く馬肥ゆる秋。

    こんにちは、ケアプラス今治の看護師川下です。

    夏の暑さが落ち着いて涼しくなる季節、収穫の時期も重なり皆様の食欲も増えてきたのではないでしょうか。

    しかしいくら食欲の秋とはいえ、食べ過ぎは肥満につながり健康被害を及ぼします。砂糖に代表される糖分は摂取し過ぎると生活習慣病や糖尿病などの原因となるため気をつけていると思いますが、甘いものの誘惑はそう簡単には抗えません。

    ならばと、対抗処置として糖質ゼロやカロリーゼロを謳った人工甘味料入りの食品や飲料を口にしていませんか?確かに砂糖が入っていなければ糖質を摂取しないので太りにくいというメリットがあります。ですが実はそれこそが我々の肥満を助長し、様々な健康被害を及ぼす恐ろしい誘惑なのかもしれません。

    <人工甘味料とは>

    サトウキビや、ハチミツ、メープルなどは自然の植物などから抽出した成分で作られる天然甘味料ですが、人工甘味料とは自然には存在しておらず、化学的に合成して製造された甘味料のことで合成甘味料とも呼ばれることもあります。

    砂糖不使用の食品や飲料が甘く感じられるのは人工甘味料によるもので、主に砂糖の代用品として利用されます。

    <人工甘味料の種類>

    日本でよく使われている人工甘味料は主に4種類です。

    ■アスパルテーム

    糖質ゼロの飲料品などに利用されている人口甘味料で砂糖の200倍ほどの甘みを持つと言われています。

    ■アセスルファムK

    アスパルテームと混ぜると砂糖によく似た味わいになるため一緒に広く使用されている人工甘味料です。動物実験で甲状腺障害や脳機能障害の原因になる可能性があると言われています。

    ■スクラロース

    かなり強い甘みを持った人工甘味料で、その甘さは砂糖の600倍ほどだと言われています。分子構造に塩素を含んでおり、ダイオキシンというような有害物質に近いものであるとされています。

    ■サッカリン

    無色透明の結晶、または白色の粉末の形状をしており、ショ糖の約200〜700倍の甘さがあります。漬物や練り製品などの加工食品、醤油や味噌などの調味料、清涼飲料水、アイスクリームやジャムなどの菓子類に使用されています。また、食品以外にも歯磨き粉や口紅、家畜の飼料などに使われており、私たちが毎日使うような調味料や歯磨き粉など身近なものにまで使用されています。

    <人工甘味料の弊害>

    人工甘味料はカロリーが無いため安心かというとそうではありません。我々が甘いものを口にする時、通常は血糖上昇にともなってインスリンが分泌されて糖代謝がはじまりますが、習慣的に人工甘味料を摂取していると甘みの後に血糖値の上昇が起こらないため血糖値を正常範囲に保つ能力が低下しエネルギーの恒常性が崩れます。膵臓からのインスリン分泌能力が低下し、本物の糖質が身体に入った時に十分な処理ができなくなります。人工甘味料の強い甘味に慣れると、甘味に対する感覚が鈍くなり、より甘い糖質を多く摂取する可能性もあります。

    味覚を感じる細胞は舌だけでなく腸管も存在しており、腸管で甘味を感じると腸から分泌されるインクレチンというホルモンがインスリン分泌を促進したり、腸からの糖の吸収が促進されたりすることがわかっており、腸管での味覚刺激が糖代謝に影響する可能性も考えられています。さらに腸内環境も悪化し、グルコース不耐性になる可能性もあると言われています。グルコース不耐性とは糖質を処理する能力が下がってしまった状態で、メタボや糖尿病の原因となります。

    原始の時代、我々の祖先にとって精製した糖は口にすることはありませんでした。糖分は食物繊維と共に存在する事が前提であり、身体は食物繊維込みの消化構造となっているのです。

    私たちの身体は貴重な糖分を摂取すると脂肪としてため込むように出来ています。そしてより多くの糖分を摂取させようとセロトニンという幸せホルモンを分泌するようになっています。しかし、それこそが私たちが際限なく甘いものを欲する理由なのです。

    白い砂糖など精製された糖分は不自然な状態であり、まして人工甘味料はそれを遥かに上回る不自然な物質であり口にすべきではありません。

    お菓子や清涼飲料水はなるべく摂らないように心がけ、食物繊維の残っている自然なものを摂るようにし、いつまでも健康で元気に過ごしたいですね。

     

    それではまた次回のブログでまたお会いしましょう。