実績報告
  • ケアプラス垣生 看護師便り~フレイルってご存知ですか?~ 垣生だより 看護師だより 2020年04月10日

    こんにちは。ケアプラス垣生の看護師です。

    春らしい暖かさを感じる日が多くなってきましたが、皆さまの体調はいかがですか?

    さて、この時期の旬な食べ物。アサリ、筍、つくし…などなど。やはり旬の物は食べたいですよね。でも、高齢になって食事の量が減ると、エネルギー量や体の細胞を作っているタンパク質が不足することがあります。そうなると、栄養不足になって筋力が衰え、運動機能が低下し、老化がどんどん進行してしまいます。

    さて、ここで質問です。【フレイル】という言葉を知っていますか?

    ・・・・これは徐々に心身が弱り要介護に近づくことを言います。

     

    「フレイル」とは・・

    ・精神的要因…意欲が低下する。

    ・身体的要因…低栄養や口腔機能の低下など。

    ・社会的要因…閉じこもりや孤立など。

    タンパク質の1日推奨摂取量は体重1kg当たり1~1.2gとされています。例えば体重50kgなら50~60gのタンパク質が必要です。牛肉だけで摂ろうとしたら約300g食べなければなりません。牛肉100gに含まれるタンパク質は約17~20gなので、肉に限らず魚や卵、牛乳などバランス良く旬なものも含めタンパク質を摂るようにしたいですね。

    また、フレイルは口の中でも起こります。噛む・飲み込む・喋るといった口の機能の衰えを【オ―ラルフレイル】と言います。歯周病や虫歯、歯が抜けたままだとか、入れ歯が合ってない状態ではしっかり噛むことができませんよね。タンパク質を含む食品を美味しく食べるためにも、早めに治療を受けましょう。

    80歳になっても20本以上の歯があれば、楽しく充実した食事が出来ると言われていますが、皆さまもどこかで聞いたことのある『8020運動』はいつまでも自分の歯で美味しく食べるために歯の手入れをしよう。という運動です。今では歯の数だけでなく口腔機能も維持して、しっかりタンパク質も摂ろうという『8029運動』があります。「29」とは もちろん肉のことです。高齢者の方から良くお聞きする〈ピンピンコロリ〉そのためには健康寿命を延ばすことが第一です。健康寿命を延ばすためには良質なタンパク質を摂る必要があります。歯が元気なら体も元気。食べる楽しさで健康寿命を伸ばしましょうね。

     

    最後に・・季節性のインフルエンザとは違い、コロナウイルスの終息はまだまだです。皆さまも、引き続き手洗い、うがいは必ず行いましょう。

    それでは 次回もよろしくお願いします。