新年度を迎えました。
みなさま、健康には十分注意して過ごされてますか?
今回は息をする時の通り道→“気管支”と“肺”に障害を起こす『COPD(慢性閉塞性肺疾患)』について皆様に少しでも知って頂ければと思います。
COPDを発症すると、風邪をひいていないのに咳や痰が出るようになり、徐々にちょっとした動作で息切れや息苦しさを感じるようになります(病状はゆっくりと進行)。さらに進行すると呼吸困難になり、日常生活に支障をきたします。重症になると呼吸不全に陥ったり、全身に障害が現れたりすることもあります。
そして、COPDの方が風邪やインフルエンザなどにかかると、それが原因となって病状が急激に悪化し重症化することがあります。そうなってしまうと、治療によって症状が改善したとしても呼吸機能は低下します。
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肺胞は再生しない細胞のため、いったん破壊されると機能回復をしないからです。
清肺湯Naviから画像引用
COPDは根本的な治療方法は現在見つかっていません。ただし、早期診断を受けて治療を開始すれば、呼吸機能の低下を食い止め、健康な人と変わらない生活を続けることができるそうです。
※一般的に治療には長い時間を要するので、日常生活の自己管理が重要になります。
〈自己管理〉
- 着替える時は、前屈みになると呼吸が苦しくなるので椅子に腰掛ける。
- 入浴時は、水圧が胸部までかからない半身浴にする。
- 睡眠時間を十分に確保する。寝る前に痰を出しておく。
- 栄養バランスのとれた食事をとる。
- 水分不足に注意する。(痰が出しにくくなるため)
- 外出から帰った際の手洗い・うがいを習慣づける。
- インフルエンザワクチンを接種する。(重症化予防のため)
喫煙している場合は当然ですが禁煙です。
その治療方法ですが、一般には「呼吸リハビリテーション」と呼ばれる薬物療法、呼吸理学療法などです(さらに重症の場合は、酸素療法や外科的療法がとられることもあります)。
今、世界中で感染拡大を起こしているコロナウイルスのことを考えると、日頃から身体がより良い状態になるよう自分自身の努力も必要だと思いますね。
前回同様、早くこの不安な状況が早く収束することを祈りつつ・・・
次回も宜しくお願い致します。