実績報告
  • ケアプラス道後持田 リハビリ便り ~筋電制御電気刺激装置~ 道後持田だより 2015年04月19日

    4月も中旬に入り、天候の不安定な日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

    わたくし、理学療法士の神崎は雨にも負けず日々精進しております。

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    さて、今回は片麻痺の御利用者様に対して提供している機能訓練について、ご紹介して参ります。

     

    現在、片麻痺の御利用者様に対し、筋電制御電気刺激装置(PASシステム)を用いた訓練を実施して頂いております。

    目的としては、麻痺側上肢の動きを良くし、在宅生活の安全性及びQOL(生活の質)の向上を目指すことです。

    写真2

     

    「なぜ筋電制御電気刺激装置で訓練を行うのか」を簡単に説明していきます。

     

    まず、運動をするとき、筋肉は脳から指令を元に動きます。その指令は、微弱の電気により伝えられています。

    脳梗塞や脳出血により脳に障害を受けると、脳からの指令がうまく筋肉に伝えることができなくなります。

    そのため、「腕が動きにくい」、「足が動かない」などの麻痺症状がでてきます。

    筋電制御電気刺激装置システムは、脳の障害によって弱くなった脳刺激を感じ取り、筋肉に脳からの指令を上手く伝えるようにすることができます。

    これを繰り返しすることで、脳からの指令が筋肉に伝わりやすくなることが期待できます。

     

    麻痺した上肢の随意性を向上することにより、歩行の際にもバランス取りに使用できたりなど安全な生活遂行に欠かせない上肢として活用できることが期待されております。

    写真3のコピー

     

    システムを用いず上肢運動を行うと難しかったのが、筋電制御電気刺激装置システムを用いたことで上肢運動が行いやすくなりました。

     

    また、繰り返し行っていく度に、システム無しで上肢を動かすのが楽になっていると御本人様も嬉しそうに話されております。

    実際に簡易的な歩行評価や関節角度評価により変化を見出すことが出来ております。

     

    今後も継続して機能訓練を実施し、日常生活に反映できるように取り組んで参ります。

     

    これからもケアプラスデイサービスセンター道後持田から様々な機能訓練をご紹介していきますので、どうぞ宜しくお願いします。