実績報告
  • ケアプラス垣生 看護師便り~血圧のおはなし~ 垣生だより 看護師だより 2019年12月20日

    ジングルベルの鈴の音色が聞こえるる時期となりましたが、皆さまの体調は如何ですか?

    ケアプラス垣生 看護師の山中です^^

    早いもので、今年もあと10日程ですね。「ちょっとだけ猛進して…(猪突猛進)」などと挨拶したのが、ついこの間のように感じますが、来年は「明けましておめでとうございます(マウス)。」と言う声が聞こえてきそうですね。

    さて、今回は寒いこの時期、利用者様から「何で血圧が高いんかな?」と聞かれる事が多いので、血管の状態と血圧の関係についてお話させていただきます。

    そもそも血圧とは…

    【心臓が血液を全身に押し出す時、血管にかかる圧力のことです。】

    つまり…
    ●血流を作る心臓がポンプのように収縮して、溜まった血液を押し出す時・・・収縮期血圧(上の血圧値)

    • その後すぐ心臓が広がって、新しい血液を溜め込み、収縮期血圧よりも低い・・・拡張期血圧(下の血圧値)

    血圧は血管の5つのポイントから決まります。

    • 心臓からの血液の多さ

    ・心臓から送られる血液が多いと血圧↑

    2 血管の広さ

    ・血管が狭いと血圧↑

    ・血管が広いと血圧↓

    3 体内の血液量の多さ

    ・体内の血液量が多いと血圧↑

    ・体内の血液量が少ないと血圧↓

    4 血液の濃さ

    ・ 血液がドロドロしていると血圧↑

    5 血管の硬さ

    ・血管がもろくて伸びないと血圧↑

     

    血圧は朝起きてから徐々に上昇し始め、活動する日中に高くなります。そして、夜になるにつれて下降していき、睡眠中は更に下降します。この一日の変動を【日内変動】といいます。実は【日内変動】には自律神経と深い関わりがあるのです。この自律神経には、交感神経と副交感神経があり、交感神経が活発な時は血圧が上昇し、副交感神経が活発な夜中に下降します。分かりやすく言えば・・・

    ・交感神経が活発な時は狩りをしている時。

    緊張しているので瞳孔散大し、心臓も抹消血管が収縮して、心拍数も増加します。

    逆に

    ・副交感神経はリラックスした状態。

    瞳孔縮小し、心臓の抹消血管が拡張し、心拍数は減少します。

    血流も良くなり、眠気が出てきたりして、血圧も下降します。

    食事の最中は血圧が上がりますが、食後しばらくすると下がります。高血圧を放置しておくとどのような状態になるかというと、血管が硬くなっていき(動脈硬化)、 血管が破れたり詰まってしまいます。これが、脳で破れたり詰まったりすると脳卒中を引き起し、心臓で詰まり気味だと狭心症を引き起します。

    完全に詰まって壊死してしまうと心筋梗塞を発症します。気付かぬうちに血管がダメージを受けてしまう高血圧・・・日頃から決まった時間に血圧測定をして、自分の状態を知っておくことが大切ですね。

    何かと気忙しい年末ですが、朝起きた時や夜寝る前など、リラックスしている時に、手首の内側を3本の指で(人差し指 ・中指・薬指)少し強めに押さえて、脈を打つ回数やリズムの乱れを確認することもお勧めします。

     

    では、今年も残りわずか・・・良い年越しが出来ますように。ちょっと早いですが、今年もありがとうございました。

    来年もどうぞ宜しくお願い致します。