ジングルベルの鈴の音色が聞こえるる時期となりましたが、皆さまの体調は如何ですか?
ケアプラス垣生 看護師の山中です^^
早いもので、今年もあと10日程ですね。「ちょっとだけ猛進して…(猪突猛進)」などと挨拶したのが、ついこの間のように感じますが、来年は「明けましておめでとうございます(マウス)。」と言う声が聞こえてきそうですね。
さて、今回は寒いこの時期、利用者様から「何で血圧が高いんかな?」と聞かれる事が多いので、血管の状態と血圧の関係についてお話させていただきます。
そもそも血圧とは…
【心臓が血液を全身に押し出す時、血管にかかる圧力のことです。】
つまり…
●血流を作る心臓がポンプのように収縮して、溜まった血液を押し出す時・・・収縮期血圧(上の血圧値)
- その後すぐ心臓が広がって、新しい血液を溜め込み、収縮期血圧よりも低い・・・拡張期血圧(下の血圧値)
血圧は血管の5つのポイントから決まります。
- 心臓からの血液の多さ
・心臓から送られる血液が多いと血圧↑
2 血管の広さ
・血管が狭いと血圧↑
・血管が広いと血圧↓
3 体内の血液量の多さ
・体内の血液量が多いと血圧↑
・体内の血液量が少ないと血圧↓
4 血液の濃さ
・ 血液がドロドロしていると血圧↑
5 血管の硬さ
・血管がもろくて伸びないと血圧↑
血圧は朝起きてから徐々に上昇し始め、活動する日中に高くなります。そして、夜になるにつれて下降していき、睡眠中は更に下降します。この一日の変動を【日内変動】といいます。実は【日内変動】には自律神経と深い関わりがあるのです。この自律神経には、交感神経と副交感神経があり、交感神経が活発な時は血圧が上昇し、副交感神経が活発な夜中に下降します。分かりやすく言えば・・・
・交感神経が活発な時は狩りをしている時。
緊張しているので瞳孔散大し、心臓も抹消血管が収縮して、心拍数も増加します。
逆に
・副交感神経はリラックスした状態。
瞳孔縮小し、心臓の抹消血管が拡張し、心拍数は減少します。
血流も良くなり、眠気が出てきたりして、血圧も下降します。
食事の最中は血圧が上がりますが、食後しばらくすると下がります。高血圧を放置しておくとどのような状態になるかというと、血管が硬くなっていき(動脈硬化)、 血管が破れたり詰まってしまいます。これが、脳で破れたり詰まったりすると脳卒中を引き起し、心臓で詰まり気味だと狭心症を引き起します。
完全に詰まって壊死してしまうと心筋梗塞を発症します。気付かぬうちに血管がダメージを受けてしまう高血圧・・・日頃から決まった時間に血圧測定をして、自分の状態を知っておくことが大切ですね。
何かと気忙しい年末ですが、朝起きた時や夜寝る前など、リラックスしている時に、手首の内側を3本の指で(人差し指 ・中指・薬指)少し強めに押さえて、脈を打つ回数やリズムの乱れを確認することもお勧めします。
では、今年も残りわずか・・・良い年越しが出来ますように。ちょっと早いですが、今年もありがとうございました。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。