春一番が吹き、暖かい陽気が心地よい季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。ケアプラス北宇和島 作業療法士 松下です。
今回は、「屋外へ安全に散歩・買い物に行く事ができるようになりたい」と希望をお持ちの利用者様についてお伝えしたいと思います。
「歩いていたら膝がガクッと崩れる時があって怖いんよね・・・」と一言。
よし、リハビリをしましょう♪
荷重状態を評価するため膝折れが見られる側への荷重をチェック!すると膝折れがみられる側への荷重状態は少なく、体重54㎏に対して荷重が14㎏でした。
まず、膝折れする側への荷重を促す為、スリングやリーチ動作にて荷重を促す訓練を行いました。
現在は立位保持にて荷重量が増加し、体重54㎏に対して20㎏(約3分の1)の荷重をかける事ができるようになり、歩行中の膝折れも見られなくなりました。
ところ変わってある日の事…
屋外歩行訓練の際に、ご自身のタイミングで道路を横断してみましょうか??
左側から車が来ているにもかかわらず、「いきます!」と一言。
「○○さん車来てますよ。少し待ちましょう。」
こういう時はマルチタスクトレーニングですね♪
歩行時の注意力を向上する為、歩行訓練にマルチタスクを取り入れます。
歩行しながら3の数字を足していってもらいます。
始めは、「3…6…9…39…次なんだっけ?」と詰まる事もあり、足し算に集中してしまうと足元がフラフラと…。
やってみると意外と難しいんですよね。
しかし繰り返し行っていく事で周囲へ注意を向けられるようになり、現在は以前より計算や会話をしながらでも歩行が行えるようになりました。
また更なる課題も散歩・買い物という目標を胸に一歩一歩着実に前進されております。
目標に向けて一緒に頑張っていきましょう!!
この利用者様以外にも、目標を抱きリハビリに励んでいる方々がたくさんいらっしゃいます。
お話しするのはまたの機会になってしまいますが、興味のある方は次回もご覧いただけたら嬉しいです。それでは(^^)/