実績報告
  • ケアプラス三津 リハビリ便り 手洗いによる効果 三津だより 2015年11月27日

    ケアプラス三津 作業療法士の宇都宮です。日に日に寒さが厳しくなり、風邪を引きやすい季節になってきましたが皆様、体調の方は大丈夫でしょうか?

    やはり風邪を引かないためにも栄養をしっかり取ったり運動する事も大事ですが、手洗いなど衛生管理も重要となります。

    しかし、利用者様の中には手がうまく動かす事が出来ず、手洗い作業がしっかり行えないケースもあります。

    そこで今回は“手洗い”がしっかりと行えるようにリハビリを行ってみました。

    まず、利用者様の“手洗い”の様子を見せて頂きました!!

    写真1

    左手はこれ以上開くことができず、手のひらをしっかりと洗うことができておりません。また蛇口へ向かうリーチ動作も難しく、右手で左手を掴んで蛇口まで誘導しないと水に手をつけるのが難しい状態です。

    それでは次にリハビリとして“手洗い”を行っていきます!

    写真2

    写真では少しわかりづらいですが、左手はご利用者様の手で右手は僕の手です。まずこちらがしっかりと相手の手を握りながら洗っていく事で感覚入力を行っていきます。そして、その感覚を受容してこちらの動きに合わせて能動的に動いてくれるのを期待します。

     

    その結果!!!

    写真3

    無事、左手が開きだし両手を合わせながら手を洗う事が可能となりました。

     

    手洗い前 拳上

    写真4               

     

    手洗い後 拳上

    写真5

    手洗い前に比べ、左手も開くようになりました。手洗い前は左手を上げておくのも難しい状態でしたが、手洗い後は比較的楽に手を上げておく事ができました。

     

    手洗い前 立位

    写真6                  

    手洗い後 立位

    写真7

    左手のリーチ動作は左側への重心移動を促すので立位では体幹の右側屈右回旋が強かったのが改善し、手洗い前は右に体が傾いていたのが正中線に近づいてきました。また最初は左手の緊張も高く固く握りこんでいたものが、手洗い後には緩む事が出来ております。

     一般に握りこんだ手は無理して洗わない傾向がありますが、そのままにしておくと水虫などの皮膚疾患や感染症などのリスクが高まってしまいます。しかし、しっかりと手洗いが行える事はその様なリスクを減らし、動かない手の管理・意識付につながります。

    また健常者でも手洗い後は手がすっきりして指の一本、一本が明確になる感覚が得られるかと思いますが、それと同様に手の感覚が鈍い方や手が動かし難い方にとっても“手洗い”を行う事により手の感覚が明確となり動かし易くなる傾向があります。

    このように日常生活動作において“手洗い”という行為は軽視される傾向がありますが、様々なメリットがあり、日常生活において重要であると言えます。

    これからもケアプラス三津では利用者様に寄り添ったリハビリを提供して参りたいと思っています。