実績報告
  • ケアプラス三津 リハビリ便り 体幹 三津だより 2015年08月04日

    ケアプラス三津 作業療法士の宇都宮です。

    連日猛暑が続き蝉の声が騒がしくなってきましたが、皆様体調等崩されていないでしょうか?

     

    今回は、最近よくTVや雑誌等でも取りあげられている体幹の事についてお話致します。

    一般に体幹筋群が十分働く事により中枢が固定され、手足等の末梢をしっかり動かせる事が出来ます。しかし、片麻痺等何らかの障害により体幹筋群の出力が低下すると手足の操作も同様に障害される事が多いです。

    実際に座位バランスが不安定な方に対し、体幹筋群の促通を図ることで座位姿勢や上肢拳上動作が改善した例について施術前後の写真を見比べて頂きながらご紹介できればと思います。

    施術前  

    写真1  

    施術後

    写真2     

    横から座っている姿勢を見ると、施術前では体幹筋群で身体を支える事が出来ていないので比較的随意性や筋力が保たれている腕の力で体を支えております。施術後では肩関節と股関節を結ぶ線がベッドに対し垂直に近くなり、しっかりと体幹筋群で身体を支えており腕での支えが軽減しております。

    施術前 

    写真3のコピー

    施術後

    写真4     

    両手をバンザイしてもらった際には、施術前では座位バランスが悪い為両手の拳上が不十分であり腕もしっかり伸ばす事が出来ておらず肩関節屈曲角度は75°でした。また写真ではわかりにくいですが、身体のふらつきも大きく見られておりましたが、施術後では身体のふらつきも軽減し、上肢拳上動作のスピードや安定性も向上して肩関節屈曲角度も75°から100°まで改善が見られました。

     

    このように体幹保持は座位だけでなく歩行の安定性にも寄与し、安定した座位は食事や更衣動作など様々な日常生活活動の中でも必要となってくる要素なのです。ケアプラスでは今後も生活の質改善のため、様々な視点で利用者様と共にリハビリを進めて参ります。

    ケアプラスのリハビリが気になる、受けてみたい方は一度、体験利用をされてみてはいかがでしょうか。