ケアプラスデイサービスセンター道後持田 作業療法士の平岡です。
「暑い」という言葉が口癖になるほど、今年の夏は例年以上に厳しい暑さとなりました。気象庁の発表によりますと、2025年の夏(6~8月)の日本の平均気温は統計開始以来最も高く、平年より+2.36℃も上回ったとのことです。特に東北地方を除く地域では梅雨入り・梅雨明けがいずれも異例の早さで進み、5月に梅雨入り、6月に梅雨明けという記録的な状況となりました。その後は太平洋高気圧の影響で晴天が続き、各地で猛暑日を観測する地点が過去最多となるなど、まさに記録ずくめの夏であったと言えます。
9月に入り暦の上では秋を迎えましたが、気象庁は向こう2週間程度も東日本や西日本を中心に厳しい暑さが続くと予想しており、熱中症の危険性は依然として高い状態です。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもありますので、引き続きこまめな水分補給や休養を心がけ、残暑を無理なく乗り切っていただければと思います。
さて、この度ケアプラスでは、機能的電気刺激装置を導入致しましたのでそのご紹介をさせていただきたいと思います。機能的電気刺激装置とは、脳卒中や脊髄損傷などで麻痺した筋肉に電気刺激を与えて収縮させることで、失われた身体の機能の改善を促す装置です。
この度は、この装置を実際に試していただきました。
〇電気刺激なしの状態
手首を反らす動きをしていただいたところ、「15度」曲げることができました。
〇電気刺激ありの状態(外部アシストモード)
機能的電気刺激装置では様々なモードがありますが、外部アシストモードを使用致しました。このモードは、健側の筋肉の動きに合わせ、患側の筋肉に電気刺激を与えるモードです。
この状態で手首を反らす動きをしていただいたところ、「40度」曲げることができました。


〇電気刺激ありの状態(パワーアシストモード)
このモードでは、患部に取り付けたセンサーが筋肉の動きを検出し、それに合わせた電気刺激を加えることで動作をサポートします。この場面では、左上肢の動作に合わせ同部位に電気刺激を与えることで動作をサポートしております。
この状態で手首を反らす動きをしていただいたところ、「50度」曲げることができました。


機能的電気刺激の実施前と実施後で手関節の動きに変化が見られており、ご利用者様自身、何度も手首を大きく動かされ効果を実感されておりました。その結果補助手から実用手として各ADL動作での活動参加が増え円滑な動作と、歩行器歩行の取り回しがしやすくなり歩行能力の向上が図れております。
このように電気刺激を利用することで、普段動かせないところまで動かすことができます。継続的な取り組みにより、さらなる改善につなげていただければと思います。
ケアプラスでは、様々なものをご用意し皆様をお待ちしております。皆様も是非試していただければと思います。
施設見学や体験利用についても承っておりますので、ご希望の方は、是非ケアプラスにご連絡下さい。
~今日よりプラスの明日へ~