皆様、こんにちは。理学療法士の田坂です。
若葉が初夏の日差しに輝く季節となりました。体の動きやすい気候となり、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は日常生活における座位の大切さについてお話しさせていただきます。
「座位」は日常生活の(ADL)要となります。
座位と言っても健やかな日常生活を送るために気をつけたいのが座る姿勢となります。寝ている状態から、体の動きを無理なく自然に支え、安定した座位へと導くこと。
この一連の動きが離床の始まりであり、「座位姿勢が保持できれば、食事や排せつ、起立など、次の行動がよりスムーズになります。」
ここで実際に座位保持練習からはじめ、リハビリを意欲的に取り組まれているI様のリハビリ風景を紹介したいと思います。
端座位保持練習を行っている姿です(写真1)。座位保持が行えるようになったことで、次は食事を車いすで行うこと、トイレの便座に座って排泄することが目標となっています。
起き上がり練習、起立練習を行っている姿です(写真2、3)。起き上がれることでさらに離床を促せます。また起立や移乗できたことにより、歩くことにも関心を持たれるようになりました。
<最後に>
I様は意欲的にリハビリを継続されております。この座位保持練習からはじまったリハビリを一連の日常生活動作につなげていくこも私たち機能訓練指導員の大切な役割です。
ご利用者、またそのご家族お一人お一人の思いに寄りそったリハビリテーションを提供させていただきたいと思います。