実績報告
  • ケアプラス道後持田 看護師便り ~誤嚥注意のシーズン~ 道後持田だより 看護師だより 2024年03月27日

    お花見が楽しみな時期になってきましたね♪

     

    先日、開花状況を見に出掛けたのですがちょっと早かったみたいでした。

    でも、もうすぐ色々な場所で春の景色にココロ癒されることと思います。

     

     

     

    スギやヒノキの花粉飛散によって中にはまだしばらく辛い方達もいらっしゃいますし、暖かくなってくるタイミングでの体調不良に悩まれる方もいらっしゃるかと思いますが、気になる症状がある時には無理をせず、適切な予防や対応をしながら過ごして下さいね。

     

     

     

    さて、ケアプラスではご利用時のマスク着用を利用者様全員が続けていらっしゃる中、この頃「口の中が乾きやすい」といった声がちらほらと聞こえてくるようになりました。

    そこで気にしておかなくてはいけないことのひとつに『誤嚥』があります。

     

    【誤嚥とは?】

    ▶食べたり飲んだりしたものが誤って気管に入ってしまうことをいいます。

    ▶加齢によって、飲み込む際に関わる筋肉や感覚が衰えてくると誤嚥を起こしやすくなります(40歳台から衰え始めるそうです)。

    ▶脳梗塞、パーキンソン病、認知症の方の誤嚥リスクは高くなるそうです。

    ▶誤嚥すると、食べ物や唾液に含まれている細菌が肺に侵入することによる『誤嚥性肺炎』を引き起こしたり、喉に詰まることによる『窒息』を引き起こす可能性があります。

     

    【誤嚥/誤嚥性肺炎の兆候】

    ▶むせる、咳込む

    ▶痰が絡んで呼吸がゼロゼロすることがあります。

    ※高齢になると、嚥下機能や神経の衰えにより症状が出ないこともあり、気付かずに食事を続けてしまうことがあります(誤嚥性肺炎になっても発熱や咳嗽症状が現れにくい方もいます)。

    ※呼吸が浅い、速い。どことなく元気がない・・・等、普段と様子が違う時には注意が必要です。

     

     

    ケアプラスでは、昼食の前に口腔体操を行い唾液の分泌促進を図っていますが、その他にも食事姿勢、食事形態、食べる際の一口量やスピードは適しているか等々、様々な角度から誤嚥リスクを排除し、皆さんが安心して食事が摂れるように努めています。

     

    万が一誤嚥を起こしても、誤嚥性肺炎を起こさないように口腔内の清潔を保つことも大切ですので、食後の歯磨き、うがいも怠らないようにしましょうね。

     

    最後に、嚥下力UPに効果のあるトレーニング法をひとつご紹介させて頂きます。

    【あご持ち上げ体操】

    • 思い切りあごを引き、あごの下に両手の親指を当てる
    • 親指を上へ、あごを下へ、押し合うように力を入れて5秒間キープ(のどぼとけ周辺に力を入れる)

     

    それでは、変わる季節に負けないようにしっかり栄養つけて身体を動かしていきましょうね。