みなさん、こんにちは。ケアプラス垣生の看護師川本です。
冬の寒気が身に染みる頃となりましたがいかがお過ごしでしょうか。先週から急激に寒さが増して体調管理が大変だとは思いますが、年末年始を健康で迎えるためにも体を冷やさないようにできることを工夫していきましょうね。
この時期になると血圧が上がりやすいと実感する方もいらっしゃると思います。そこで今回は高血圧に関するお話をしようと思います。
まず、なぜ冬になると血圧が上がりやすいかご存知でしょうか。要因の一つとして末梢血管の抵抗というものがあります。冬は寒いので、熱が外部へ逃げることを阻止しようとし、血管が収縮して細くなります。すると血管の面積が小さくなり、血液を送るために大きな力が必要になります。この大きな力がかかることによって血圧は上昇します。
高血圧の基準として年齢によって異なりますが一般的には140/90mmHg以上と定義されています。血圧が少し高い程度であれば自覚症状は現れないことも多々あります。実際ケアプラス垣生でもバイタル測定をしていますが、血圧が少し高くても状態的には特に変わりないという声もよく耳にします。ですが、自覚症状がないからと放置しておくと二次的な疾患にもつながりかねないので注意が必要です。
血圧上昇の要因の一つとして冬の寒さを紹介しましたが、他にもたくさんあり、塩分の摂りすぎ、ストレス、外気温の急な変化、睡眠不足、便通時などの力み、肥満、遺伝等があります。
次に高血圧の予防について紹介します。高血圧は生活習慣病と呼ばれ、予防・改善には生活習慣の見直しが欠かせません。大きな要因の一つである塩分の摂りすぎについて、現在日本人は男性で10.5g、女性で9.0gの塩分を摂取しているといわれています。WHO(世界保健機関)ではすべての成人の目標量を5gとしているそうなので6g未満を目安に食事の献立を気にしてみるといいかもしれませんね。
ストレスについては、ストレスを受けることで交感神経が刺激され血圧の上昇につながります。趣味を楽しんだり、親しい人と話したりとそれぞれのストレス解消法があると思いますのでストレスはため込まず早めに解消することが大切です。
高齢の方でこれまでの生活習慣を変えるというのはなかなか難しいことかもしれませんが、周りからのサポートなども利用し、できることから始めてみるといいと思います。長く健康でいられるようケアプラスでも全力でサポートしていきたいと思います。