みなさんこんにちは。ケアプラス今治の看護師、川下でございます。
8月に行われたケアプラス夏祭りが大好評。夏の暑さを吹き飛ばすイベントで大盛り上がりでした。
さて、そんな夏祭りの時期も終わり、強い日差しは弱まりましたが、紫外線は曇りでもガンガン目に入ってきます。紫外線は酸化ストレスから白内障など目の病気の原因になることが知られており、白内障の罹患率で言うと、80代では軽度のものも含めると100%だと言われております。
紫外線から目を守るには、紫外線カット機能が付いたサングラス、つばの長い帽子、UVカット眼鏡などを着用することが予防になりますが、目の病気の原因は紫外線だけではございません。
目の水晶体が濁る白内障の最大の原因は加齢によるものだと言われています。しかし、同じ年齢でも軽度の方と、手術までしなくてはならない重度の方まで幅があるのはなぜでしょうか。
私はもうすぐ50歳に手が届こうとしているところですが、他の同年代の方と比べると細かい字がはっきりと見えており、眼精疲労を感じることもほぼありません。いわゆる老眼の症状がありません。
一方で早い方だと初老と言われる40代から細かい作業や本を読む時など老眼鏡が欠かせないとぼやいている方もいらっしゃいます。この差はどこにあるのでしょう。
老眼は目のレンズである水晶体の弾力が弱まることと、毛様体筋と言われる目のピント調整の筋肉が衰えることにあります。
水晶体のダメージの蓄積や、生活習慣の乱れが激しい人ほど、老眼や白内障の発症年齢が早くなる可能性があります。
<食生活の改善>
一番気をつけていただきたいのが食生活です。
毎日の食生活で病気になりやすさ、なりにくさは変わります。白内障も食生活が影響する病気の一つとして知られています。白内障は血液中の糖由来の糖化ストレスや酸化ストレスによって発症すると考えられています。これらストレスを減らすことが、白内障の予防に有効と考えられています。
糖化ストレスは、血液中の糖とタンパク質が結合することで最終糖化産物(AGEs)という物質ができます。これは酸化ストレスにもなるため、血液中の糖が多いと白内障になりやすくなります。糖尿病の患者さんが白内障になりやすいのはそのためです。
この糖化ストレスを減らすためには、血液中の糖を減らすことが重要です。加糖の炭酸飲料や果糖ブドウ液糖の入った清涼飲料水、揚げ物、スナック菓子などは糖質を多く含みます。
食べ物で白内障を治すことはできませんが、予防という意味では食べ物はとても重要です。 私は食生活アドバイザーの資格を有しており、日ごろからダークチョコレート、コーヒー、ワインなどのポリフェノールやビタミンC・Eなどの抗酸化作用のあるブロッコリーやアーモンドといった食べ物を日常的に摂取しております。また、目の疲労回復を助けるブルーベリーをプロテインに混ぜて毎朝頂いておりますので、この食生活が偶然にも目の病気の予防に繋がっているものと考えております。
酸化ストレスを減らすためには抗酸化作用のある栄養素を取ることが良いとされています。例えば、先ほど挙げたビタミンCやビタミンEの他にルテイン、ゼアキサンチンなどが抗酸化作用のある栄養素として知られています。
ルテインを多く含む食べ物にはケール、モロヘイヤ、小松菜など、ゼアキサンチンを多く含む食べ物にはクコの実、パプリカ、トウモロコシなどがございます。
食べ物で栄養素を摂ることが難しい方はサプリメントを利用するのも良いと思います。私はビタミンCの錠剤を毎日愛飲しています。
他にも、血行を促進するために適度な運動、禁煙、水晶体の濁りを抑制する目薬などの予防が知られています。
もちろん、このような予防方法を取り入れても白内障は進行してしまいます。白内障の進行を確認するために、眼科を定期的に受診することも忘れないようにしましょう。