皆様こんにちは。ケアプラス大洲看護チームです。
先日、愛媛マラソンが開催されましたね。日々体力の衰えを感じている私にとっては、42.195km完走は夢のまた夢です。毎日少しでも運動を続けないと…と思ってはいるものの、なかなか重い腰が上がりません…(笑)
とは言っても、こう見えて(?!)少し前までは週末になると毎週運動クラブへ通って健康的に過ごしていた私です。汗をかいた後のお風呂は本当に気持ちが良いものです。
ケアプラス大洲をご利用の皆様の中には『お風呂が一番のご馳走。』と仰られる方もおり、清潔を保持したり病気を予防する為にも入浴は必要ですね。しかし、入浴中にも危険が潜んでいる事をご存じですか?入浴中に溺れて亡くなってしまう方も多く、この大半が65歳以上の高齢者です。寒い時期は特にヒートショックが起こりやすく体調が急変してしまう事もあります。
ヒートショックとは…?
暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる急激な環境温度の変化によって血圧が上下に大きく変動する事をきっかけとして起こる健康被害の総称です。
特に冬季の入浴時に起こりやすく、暖房器具のない脱衣場や浴室では室温が極端に低くなりがちで、この様な環境下で衣服を脱ぐと、急速に体の表面から体温が奪われ、血管が収縮し血圧も急激に下がります。温かい湯舟に入ると、今度は血管が拡張して血圧が急激に上がります。このような温度差が血圧を大きく上下させる為に、失神や心筋梗塞、脳梗塞が起こり、その結果として湯舟で溺れてしまうのです。
高齢者は特に血圧の変動が起こりやすく、体温を維持する機能も低下する為、ヒートショックの影響を受けやすいと考えられる事から、特に注意が必要です。
しかし、高齢者ばかりではなく、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの動脈硬化リスクがある方、肥満や睡眠時無呼吸症候群、不整脈がある方もヒートショックの影響を受けやすい為、意識して対策を心掛けましょう。
ではどのような対策を行えばよいか…?
1 入浴前に脱衣場や浴室を暖かくしておく
2 湯舟に浸かる前にシャワーやかけ湯で体を温める。この時、心臓から遠い足元からお湯をかけましょう。
3 湯温はぬるめに設定し長湯を避ける。
4 入浴前後にはコップ1杯の水分補給を行う。
5 入浴前の飲酒や、食後直ぐの入浴は控える。
6 血圧が高い時や体調に不安がある時は入浴を控える。
もしもに備え、高齢の方や持病のある方は見守りのある環境で入浴を行う事や同居者に声をかける等、安全面を確保しておくのも大切ですよ!
さて、今回はヒートショックについてお話してみましたが、いつどこで危険が潜んでいるかわかりません。毎日気持ちよく入浴し、安心して過ごしていける様、日々の健康チェックも怠らない様にしていきましょうね!