皆さま こんにちは。ケアプラス垣生 看護師です。
梅雨の季節を迎え、雨に濡れたあじさいの花が、ひときわ鮮やかに咲いてますね。
ぐずついたお天気で、洗濯物も乾きにくかったと思えば、梅雨の中休みらしく気温の上昇とともに青い空が見えたりと、気が付けば額に汗することも増えてきましたね。(マスク着用の影響もありますが…)
汗と聞くと嫌なイメージしかありませんが、体温調節のために出る必要性があります。
人間は周囲の環境に関わらず、常に一定の体温を維持する恒温動物です。恒温動物は、体温が大きく変動すると体の機能が正常に動かなくなります。
危機的状況にならないように人間は汗をかき、体温を一定に保っているのです。
❖汗の種類
1 温熱性発汗・・・体温調節のために、全身から発汗します。
2 精神性発汗・・・精神的緊張や興奮することで汗が分泌されます。手のひらや足の裏、ワキの下、額など局部的にかく汗です。
3 味覚性発汗・・・辛い物を食べた時など発汗神経が刺激を受けて全身から発汗します。
❖2種類の汗腺
1 エクリン腺・・・全身にあり特に手のひらや足の裏、皮膚の表面に汗を出す。
❋活性時期…ほぼ一生
❋機能…•発汗による体温調節。 •肝機能の補助 •皮膚の乾燥防止
❋汗の特徴…透明な液体で99%水
2 アポクリン腺・・・わきの下、陰部付近などの毛穴に汗を出す。
❋活性時期…思春期から壮年期
❋汗の特徴…蛍光を発する濁った液体で脂質やタンパク質を含む。
•特有なニオイが強い場合を《ワキガ》という。
2種類の汗腺からの汗も、汗腺の中にある時は無臭ですが、皮膚上に分泌された時点で、常在菌の作用により臭いが発生しています。汗腺には、血液中に含まれるミネラル分をろ過する働きがありますが、この機能が低下するために、ミネラル分の多いベトベトした『悪い汗』をかくようになるのです。ミネラル分の多い汗は蒸発しにくく、体温調節がうまく行われないだけでなく、慢性疲労や熱中症の原因にもなります。
『良い汗』は水に近いサラサラの状態の汗です。蒸発しやすく、弱酸性であるため皮膚の常在菌の繁殖も抑え、無色•無臭•無菌であるためニオイもありません。これからの汗ばむ季節は、バランスのいい食生活と運動、睡眠など健康的な生活を送ることが大切です。熱中症予防のためにも、水分補給や塩分補給など心掛けましょう!!
それでは また次回。よろしくお願いします。