皆さんこんにちは、秋も深まり肌寒い時期となって参りましたがいかがお過ごしでしょうか。ケアプラス今治の看護師川下です。
ケアプラス今治では先月の10月22日にプチ運動会と銘打ったイベントを開催しました。多くの利用者様に参加していただき、大好評のうちに幕を降ろしました。詳しくは当施設の「介護員だより~プチだけど大盛り上がりの運動会!!~」をご参照ください。
さて、無事運動会を終えたその日、我々が裏で密かに準備をしていた企画がございます。その名も「コードブルー救急処置対応研修会」です。
スタッフがそれぞれ利用者役、発見者役、メイン看護師役、サブ看護師役、電話対応役などに扮して実際に急変された利用者様を想定した対応の仕方をオリエンテーション形式で学びました。
誤嚥で急変した想定
初期対応。安楽体位とし意識を確認。意識がないため救急車の要請。同時にサブ看護師へAEDを依頼します。吐しゃ物を取り除いた後、バイタルを測りつつ心臓マッサージの準備をします。
より体重の重い者へ利用者役を変更し静養室へ護送。タオルケットの強度を確かめました。
ベッドに移乗後、静養室にてAEDの使い方を学びます。体が濡れていたり、剛毛の人はうまく電気が伝わらないため拭いたり毛を取り除いたりの処理をします。しっかり心臓を挟む位置にパットを貼りますが、女性の場合はプライバシーの配慮も必要ですね。
ところで皆さん、AEDはどのような時に使用するかご存じでしょうか?心停止となった人に電気ショックを行い、心臓の動きをもとに戻すといった表現が用いられるため、止まった心臓を動かすと勘違いされている方も多いのですが、実際AEDとは Automated External Defibrillator(オートメイティッド・エクスターナル・ディフィブリレイター)の略称で、日本語では「自動体外式除細動器」と言います。
そう、AEDとは止まった心臓を動かすものではなく、「除細動」つまり心臓の震えを取り除くためのもので、すべての心停止の人に使えるものではありません。そのためAEDの使用にあたっては胸骨圧迫(心臓マッサージ)との組み合わせが不可欠なのです。
そう考えると難しそうですが、使用の判断は機械がしてくれるため、皆さんは意識不明の人に遭遇したら迷わずAEDを装着してあげましょう。
人工呼吸と心臓マッサージを行います。
誤嚥に関する対応をおさらいして終了。有意義な研修会でした。
ケアプラスでは高齢の利用者様が安心安全に過ごせるよう、施設内での研修会などを実施し、急な体調変化や様々なリスクを想定した際の対応を学んでおります。どうか安心してご利用ください。
それではまた次のブログでお会いしましょう。