実績報告
  • ケアプラス大洲 リハビリ便り 姿勢測定装置活用にて転倒なく歩けるように。 大洲だより リハビリNEWS 2016年07月13日

    皆様、こんにちは。ケアプラス大洲、作業療法士の神野です。

    まだまだ暑い日が続き、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。脱水症や熱中症にならないよう、こまめな水分補給を行っていきましょう。

     

    さて、今回は「転倒なく歩きたい」との希望がありますA様をご紹介させて頂きたいと思います。そこで、ケアプラスで行っております“姿勢測定装置”を使用して歩行状態を確認してみました。

    この写真は左足を前に出そうとしている様子です。

    写真1

    続いては右足を前に出そうとしている様子です。

    写真2

    写真で見てみると左右差があることが伺えます。写真1の左足はまっすぐ前に振り出していますが、写真2の右足では外側に大きく回して振り出しています。筋緊張が高いために大きく振り出しているわけですが、これらは躓きやふらつきなど転倒原因になっていることが多いです。

    また動きにくい脚に体重をかけることが難しく、良い方の脚でドスンとついて体重をかけながら歩く為に膝痛や腰痛の出現も観られています。 

    A様も初めて歩く姿を自分で見る機会となり、「こんなに回しながら歩いているのか。」と驚いていました。

     

    リハビリでは・・・

    スリング体操にて足拳上する際に必要な股関節屈曲の運動や足関節を背屈させ右脚へ体幹

    を傾けることで重心移動を促し、ストレッチも兼ねたメニューを実施して頂きました。

    写真3 写真4

    徒手にて立位でのリーチを促し無意識的に動きにくい方の足に体重をかけ重心移動を行って頂き、また下肢筋力強化を行いました。

    ケアプラス大洲では月に1回、体力テストの方をさせて頂いており、3ヶ月前までは右足を軸として片足立ちをする際、恐怖心や不安から行うことが困難でしたが、現在では片足立ちが可能となり10秒近く可能となりました。このことにより、少しではありますが右下肢での支持性が確保でき立位バランス能力向上が認められました。

    ただA様は畑仕事などもされており、足場が不安定な場所はまだ不安回復ができていないことから、今後も少しでもお役に立てる様、話合いを持ちながらお手伝いをさせて頂きたいと思います。

     

    またケアプラスでは日々のリハビリの様子を写真や動画、そして姿勢測定装置などでも記録させて頂いており、利用者様にいつでも還元できるバックアップ体制を取らせて頂いております。

    今後もリハビリの様子をご紹介させて頂きたいと思いますので、お楽しみにお待ち下さい。