実績報告
  • ケアプラス大洲 リハビリ便り 日課の散歩を続けたい 大洲だより リハビリNEWS 2016年03月31日

    こんにちは。ケアプラス大洲、作業療法士の神野利奈です。

    日に日に暖かさが増し、送迎時の車内では「あったかくなったね~。」「あ!桜が咲いとる、綺麗!」「お花見行きたいね~♪」とのお声をお聞きするようになり、春の訪れをより深く感じるようになりました。

    春は“出会いと別れの季節”今年はどんな出会いがあるのでしょうか、いろいろな出会いを楽しみに、そして大切にして行きたいと思います!!

     

    さて、今回は「日課である散歩を続けたい」との希望があります、ご利用者様、A様をご紹介させて頂きます。A様は娘様と同居をされていますが、娘様からA様が散歩に行く際、転倒してはいけないとすごくご心配をされているようです。

    まず、自宅玄関の様子から見てみますと・・・

    写真1

    玄関口が2階である為、とても傾斜がきつい階段となっています。私たちもお送りする際、手すりを持ちながら降りるくらいです。娘様が心配されている気持ちもよく分かります。

    続いて、散歩コースはというと・・・

    写真2

    自宅を出てすぐに踏切もあり、少し奥に行くと坂道まであります。足場が少し不安定ですね。

     

    A様は10月よりご利用開始されましたが、利用当初は右膝に痛みがあり、施設内の歩行時にすり足でつまづきを多く認めていました。

    そこで、マルチタスクトレーニングを実施いたしました。

    ひとつめは、エアロバイクに乗って数字記憶やシルエットクイズを行っています。

    A様もいつも真剣に取り組んで頂いています。

    写真3

    二つ目は歩きながらしりとりや計算を行っています。

    スタッフの方が考えてしまうくらい、A様は次から次に言葉が出てきます。

    写真4

    続いて全体でのマルチタスク体操です。これは指体操の様子ですが、右手はグーパーを繰り返し、左手は1~10まで指折りを行います。実はこの課題、職員でもできない人が・・・。本当に難しいのです!!

    その他、個別にて膝周囲筋力強化、足関節、膝関節の可動域改善の訓練を実施いたしました。

    その結果、TMT評価にて開始当初2分32秒だったものが、現在1分19秒と1分近くの短縮が図れました。施設内の歩行においても注意力が向上し、つまづき軽減に至ることで安定した歩行を獲得することができました。

    また、娘様からも「最近、つまづくことが少なくなったので少し安心しています」とのお声を聞いております。

    A様はデイの雰囲気にも慣れ、お話ができる友人が出来て嬉しいと仰って頂いており、友人も多いことから少しは家から出て久しぶりに友人に会いに行きたいとも仰っておりました。

     

    ケアプラス大洲では、ご利用者様お一人お一人に希望をお聞きし、話し合いの元、要望に応じたリハビリ提供を行っております。体験利用の方も随時受け付けしておりますので、いつでもご連絡ください。