実績報告
  • ケアプラス大洲 看護師便り~脱水症にご用心!~ 大洲だより 看護師だより 2022年07月06日

    皆さまこんにちは。ケアプラス大洲の看護師です。

    梅雨はあっという間に明け暑い季節の到来ですね。部屋の中にいても喉の渇きや倦怠感でもうこの時期が来てしまったのかと月日の経つ早さを実感しています…(笑)ご利用者様の中には脱水症状のみられる方も出始めており、これからの季節は健康管理にも気をつけなければなりません。

     

    高齢者の脱水症は自覚症状が薄く気付きにくいとされています。それはなぜでしょうか…

    今回は原因についてみていきましょう!

    ★体内の水分量

    成人の体液量は体重の約60%ですが、高齢者では約50%と少なくなっています。それはなぜでしょう…体液は筋肉に一番多く含まれますが、高齢になると筋肉量が減り、体に水分を蓄えにくい為です。

    ★喉の渇きに気付きにくい

    高齢になると脱水状態になっても、口の渇きを感じにくくなります。その為、喉が渇いていないから。と水分を摂らない結果水分不足となってしまいます。

    ★頻回にトイレへ行くのを避ける

    デイご利用中、よく耳にするのが『トイレが近くなるから水分はあまり摂らないようにしている』です。また、夜中に何度もトイレへ行くのが嫌だから。と水分を控える方が多いです。結果十分な水分が摂取できず水分が不足します。

    ★運動能力や認知機能の低下

    運動能力の低下によって水分を摂る行動が妨げられ、脱水症の原因となる事もあります。また、認知機能の低下により、気候や気温に合わせた衣服・寝具の調整や、外出を控える事が難しくなったり、水分摂取の必要性を覚えられなかったりする事なども脱水症の要因となります。

     

    では、どのような状態となると脱水症のサインといえるのでしょうか…

    ■口、唇、舌が乾いている。

    ■脇の下や皮膚が乾いている。

    ■皮膚をつまんで元に戻るのに3秒以上かかる。

    ■爪を押して離した時に、白色からピンク色に回復するのに3秒以上かかる。

    ■外気で冷えていない場合でも、手先や足先が冷たい。

    ■倦怠感があり体が重だるい。横になりがち。

    ■トイレの回数が減る。

    このような場合には脱水症が疑われます。一日に必要な水分は1ℓから1.5ℓ程度とされていますが一気に摂る事は難しいので、喉が渇いていなくてもこまめに摂取する様心がけましょう。

    さて、今回はこれからの時期に起こりやすい脱水症についてみていきました。

    食欲の落ちる時期でもありますので、しっかり食事や水分を摂り、ゆっくりと睡眠を取る。夏の暑さに負けず元気に過ごしていきましょうね。