実績報告
  • ケアプラス今治 看護師便り~量より質 食事の基本~ 今治だより 看護師だより 2022年06月29日

    どうもこんにちはケアプラス今治の看護師川下です。

     

    ジメジメした梅雨がやって参りました。皆様の中には気分が落ち込んでどうにも食欲が沸かないといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    食事、睡眠、運動。その中でも健康維持のために特に気をつけなければならないのが食事です。

    世の中は体に良い食べ物が多く存在します。

    書籍やテレビ、SNSで多く取り上げられており、利用者様の中にも何を食べたら身体に良いの?と言う質問が多くあります。

     

    しかし、待ってください。

    いくら健康に良いものを摂取したとしても、胃腸の調子が悪ければキチンと消化吸収出来ません。そう、健康的な食事とは足し算ではなく引き算なのです。

    睡眠が一番大事という方もいるでしょう。しかし、寝る前にたらふく食事をしていたらどうでしょう。睡眠は胃腸を休めることで体の調子を整えようとしています。しかし胃の中に食べ物があると、消化吸収にエネルギーを使い、胃腸の調子が悪くなりせっかくの睡眠効果が薄れてしまいます。

     

    世の中には身体に良いものと同じく身体に悪いものも存在しており、何食わぬ顔でスーパーに並べられています。我々はその中から質を重視した食材を選ばなければなりません。身体は食べたもので出来ています。当然ですね。

    家の建築で言えば木材、コンクリート、土壁。その中に建築に必要のないゴミが混ざっていたらどうでしょうか。不安定でグラグラの家になると思いませんか?

     

    若い時は不要なものを分解処理して何とか身体から追い出しています。しかしある日、それが追いつかなくなることがあります。それが老化です。

    長年身体に負担をかけ続け、糖化(焦げ)、酸化(サビ)、ボロボロになった身体は折角の良い材料も活かすことができません。運動に効果があるのも、それに耐えうる身体があってこそなのです。

    肥満は糖化による慢性炎症です。常に体が焦げており、その修理で栄養を使い健康増加、アンチエイジングまで行き着かないのです。 先ずはその身体を太らせている糖質を見直ことから始めましょう。

    とにかく血糖値を上げる食べ方をしてはいけません。脳血管疾患、心筋梗塞などの命に関わる血管系の病気を防ぐとともに、毛細血管にダメージを与える糖尿病リスクも抑える必要があります。

     

    今の日本人は、主食というだけあってお米やパン、麺などに主きを置きすぎです。それらのコメや小麦粉の多くは精製され、栄養をカットされた糖質でしかありません。米へんに白で「粕」です。白米は栄養ではない事を意識しましょう。

    白米を玄米にしてみたり、全粒粉のパンやオートミールなどの燕麦に変えてみたりしてみましょう。もちろん飲み物に砂糖を入れるのは論外です。野菜ジュースなども肝心の食物繊維を抜いた状態なので消化管を通過しやすく容易に血糖値が上昇します。

     

    次に、悪い油を止めることです。

    前述した小麦粉はそもそも腸内環境に悪いのでおすすめしません。加工食品に多く使われており、トランス脂肪酸などの悪い油を使っています。揚げ物を極力控えて、サラダ油などの炒め油には熱に強いオリーブオイルや菜種油を使いましょう。

    「俺は飯なんてどうでも良いんだよ、腹さえ膨れれば、第一、健康食はお金がかかるじゃないか。」と言った意見もあるでしょう。しかし、食べ物にお金をケチると病院代にお金を使うことになります。しかも病気のおまけ付きです。

     

    空腹時間をしっかり作り胃腸を休ませ、質のよい食生活を心がけ少しでも老化を遅らせることを意識し健康的に過ごしたいですね。